友人に誘われて猫カフェに行くことになったとき、まず気になるのは「で、いくらかかるの」ではないでしょうか。検索しても「相場は1,000〜2,000円」と幅がありすぎて、財布にいくら入れておけばいいのか分かりません。

答えを先に書きます。60分なら平日の税込で1,300〜2,000円です。この記事では、大手チェーンMOCHAの国内36店すべての公式料金を実際に調べ、空陸家や個人経営の店と並べて、その幅がどこから生まれるのかを整理しました。

60分の実額はいくらか

まず結論の表です。いずれも平日・税込で、2026年8月19日に各店の公式サイトで確認した金額をもとにしています。

店のタイプ60分の料金(平日・税込)ドリンク
MOCHA(10分あたり課金型・26店)1,320〜1,980円料金表に含まれる旨の記載なし
MOCHA(入場料+延長型・10店)1,540〜1,860円ドリンクバー込みと明記
空陸家(標準料金・全国77店舗)1,320円ドリンクバー385円込み
ぐるぐる堂 なんば アメリカ村店1,650円猫のおやつ付(ドリンクの記載なし)
Cat cafe 心猫(奈良)1,650円ワンドリンク付

どこへ行っても60分あたりの実額は1,300〜2,000円の範囲に収まります。「1,000〜2,000円」という一般的な相場感は間違ってはいないものの、下限の1,000円台前半にあたる店は限られます。

差が開くのはここから先です。30分だけの短時間と、2時間以上の長時間では、どの店を選ぶかで金額が倍近く変わります。

「相場1,000〜2,000円」では答えにならない理由

猫カフェの料金がひとことで言えないのは、課金の方式が根本的に違うからです。大きく2つあります。

ひとつは10分あたりいくら、と積み上げていく方式です。短時間なら安く、長居すると膨らみます。もうひとつは最初の30分の入場料を払い、そこから延長料金を足していく方式です。入り口の金額は高めですが、長くいたときの伸び方はゆるやかになります。

やっかいなのは、同じチェーンの中で両方が混在していることです。MOCHAの国内36店を調べたところ、10分課金型が26店、入場料+延長型が10店ありました。店名を見ただけではどちらか分かりません。

MOCHA 10分あたり課金型(26店) MOCHA 入場料+延長型(10店) 空陸家(全国77店舗の標準料金) 30分 891円 1,100円 715円 60分 1,782円 1,760円 1,320円 120分 3,564円 3,080円 1,980円 平日・税込。MOCHAは最も店舗数の多い料金設定で試算
30分では最大385円の差が、120分では1,584円の差になります。空陸家の120分はフリータイム料金です

30分で帰るなら差は数百円ですが、2時間いると1,500円以上の差がつきます。滞在時間を先に決めてから店を選ぶと、支払いが読めるようになります。

MOCHAの料金は店舗ごとに違う

猫カフェMOCHAは国内に36店(ほかに海外5店)を構える最大手です。公式サイトは店舗ごとに料金ページを持っており、その中身は一律ではありませんでした。

10分あたり課金型(26店)

平日10分あたり平日の最大料金該当店舗数
297円3,960円22店
330円3,960円2店(原宿店・秋葉原店)
220円2,640円2店(イオンモール神戸北店・イオンモール岡山店)

土日祝・特定日は10分275〜440円に上がり、最大料金も2,970〜4,620円になります。池袋本店、モカラウンジ池袋東口店、渋谷センター街店、モカラウンジ新宿店などがこの方式です。

このタイプの料金表には、ドリンクバー代が含まれるという記載がありません。神戸北店と岡山店の料金表にだけドリンクバー385円の表示があるので、飲み物は別会計と考えておくのが安全です。

入場料+延長型(10店)

店舗平日30分延長10分平日の最大料金
宮崎橘通店880円220円2,750円
天神大名店・イオンモール福津店1,045円220円3,520円
ピオレ姫路店1,045円220円3,025円
イオンモール徳島店1,045円220円3,025円
名古屋栄店・梅田店・三宮店1,100円220円3,520円
心斎橋店1,188円220円3,025円
京都河原町店1,200円220円3,520円

こちらは公式に「入場料金にドリンクバー代が含まれております」と明記されています。10分課金型より入り口は高く見えますが、飲み物代を含めて比べると差は縮まります。

同じ関西でも心斎橋店は平日30分1,188円、梅田店は1,100円と、駅ひとつ違うだけで金額が変わります。行く店の料金ページを見てから出かけるのが確実です。

土日祝はいくら上がるか

多くの人が出かけるのは休日です。MOCHAは土日祝と特定日の料金を別に設定しています。

課金方式土日祝の料金該当店舗数
10分あたり課金10分385円/上限4,620円11店
10分あたり課金10分363円/上限4,290円11店
10分あたり課金10分440円/上限4,620円2店
10分あたり課金10分275円/上限2,970円2店
入場料+延長30分1,400円/上限3,850円3店
入場料+延長30分1,210円/上限3,850円2店
入場料+延長30分1,518円/上限4,180円1店(心斎橋)
入場料+延長30分1,500円/上限3,850円1店(京都河原町)
入場料+延長30分1,320円/延長275円/上限3,520円1店(イオンモール徳島)
入場料+延長30分1,210円/延長275円/上限3,355円1店(ピオレ姫路)
入場料+延長30分990円/上限3,300円1店(宮崎橘通)

10分課金型では、平日297円の店が土日祝に385円になる店と363円になる店に分かれます。60分なら396〜528円の差です。入場料型は延長料金が平日と同じ220円の店が多く、上がるのは主に最初の30分ぶんです。心斎橋店なら平日1,188円が1,518円で、差は330円にとどまります。ピオレ姫路店とイオンモール徳島店だけは延長も275円に上がります。

長くいるほど、10分課金型のほうが休日の割増が効いてきます。

空陸家は標準料金が決まっている

猫喫茶 空陸家は全国77店舗を展開しており、標準の料金を1か所で公表しています。

区分料金(税込)内容
30分715円ドリンクバー385円込み
60分1,320円同上
フリータイム1,980円同上

3歳未満は無料、中学生未満は成人の同伴が必要で、全店完全禁煙です。ドリンクは飲み放題で、Wi-Fiと電源も無料で使えます。

ただし公式サイトには「一部料金の異なる店舗もございます」と但し書きがあります。実際、空陸家plusという業態は30分880円(入場料495円+ドリンクバー385円)で延長10分165円、江の島店は1ドリンク制で418円からと、料金の作りが違います。

東京では三軒茶屋・下北沢・池袋西口・自由が丘・武蔵小山・新宿三丁目など12店、大阪では心斎橋・天王寺・高槻・和泉の4店、福岡県内にもゆめタウン飯塚・福岡古賀・福岡東・福岡西・小倉と複数の店舗があります。

個人経営の店はどうか

チェーン以外の店も4軒調べました。結果は料金の面より、料金が分かるかどうかで分かれました。

店舗所在公式に載っている料金
猫カフェぐるぐる堂 なんば アメリカ村店大阪市中央区西心斎橋60分1,650円/フリータイム2,750円(土日祝は120分まで)。全コース猫のおやつ付
Cat cafe 心猫(ここね)奈良市小西町平日1時間1,650円/土日祝1,980円(ワンドリンク付)
cat cafe にゃんこと新宿区高田馬場公式サイトに金額の記載なし
猫も遊べる喫茶店 毛玉沖縄県南城市玉城公式サイトに金額の記載なし

ぐるぐる堂には学生証提示で100円引きの学割と、17:00以降のフリータイムが2,200円になる夜割りがあります。カップル向けに90分1,650円のデートプラン(同性同士も可)も用意されています。

心猫は8歳以上のみの利用で、支払いは現金・PayPay・楽天ペイのみです。ここで注意したいのは料金表が税抜、よくある質問の回答が税込で書かれている点です。表の「1時間1,500円」だけを見ると安く感じますが、実際に払うのは1,650円になります。

にゃんことと毛玉は、公式サイトはあるものの、そこに金額の掲載が見当たりませんでした。にゃんことは営業時間(平日12:30〜21:00、土日祝12:00〜21:00、いずれも受付終了20:00)が公開されている一方、ナビゲーションの「料金」リンクはお店紹介のページを指しています。毛玉の公式ブログは更新が続いていますが、料金の記載はありません。南城市の観光ポータルには「時間無制限1ドリンク付」とあるものの、金額は書かれていませんでした。

いずれも当社が2026年8月19日に確認した範囲での話で、店頭やSNSで案内されている可能性はあります。個人経営では、行く前に電話で聞くほうが確実な店があります

子ども連れで行けるか

料金と並んで確認しておきたいのが年齢制限です。MOCHAは国内36店の店舗ページに年齢制限を明記していますが、その条件は店舗ごとに5通りに分かれていました

年齢の条件店舗数
年齢制限なし(3歳以下は入場無料)11店
3歳から入場可能12店
6歳から入場可能9店
中学生以上のみ入場可能3店(モカラウンジ池袋東口・モカラウンジ渋谷公園通り・モカラウンジ新宿)
年齢制限なし(2歳以下は入場無料)1店(立川)

いずれの店も中学生未満は保護者の同伴が必要で、保護者1名につき子どもは3名までです。

見落としやすいのがモカラウンジ業態の3店で、中学生以上しか入れません。小さな子どもを連れて池袋東口店や新宿店に行くと、入り口で断られることになります。同じ池袋でも、池袋本店は3歳から入場できます。

他のチェーンと個人店も並べておきます。

年齢の条件
空陸家3歳未満は無料。中学生未満は成人の親族の同伴が必要。中学生以上は1人で利用可
Cat cafe 心猫8歳以上のみ利用可

子ども向けの料金として設けられているのは、多くの場合「一定年齢以下は無料」という形です。空陸家は3歳未満、MOCHAは店舗により3歳以下または2歳以下が無料になります。それを超えると大人と同じ金額です。小学生料金のような中間の区分は、今回調べた範囲では見当たりませんでした。

入場料以外にかかるお金

支払いは入場料だけで終わらないことがあります。想定外の出費になりやすいものを挙げておきます。

項目金額の目安注意点
ドリンク385円前後10分課金型のMOCHAは料金表に含まれる旨の記載がない。イオンモール神戸北店・岡山店は別途385円と明示
猫のおやつ300〜500円ぐるぐる堂は300円と500円の2種類を公式に掲載
延長料金10分165〜275円退店を申告しないと加算され続ける店がある
靴下100〜200円素足で入れない店で忘れたとき

とくに気をつけたいのが延長料金です。楽しくて時間を忘れた結果、想定の倍になっていたという話は珍しくありません。入店時に「延長はどうなりますか」とひと言聞いておくだけで防げます。

支払いを抑える3つの方法

平日に行く

MOCHAの10分課金型では、平日297円に対して土日祝・特定日は363円または385円です。60分なら396〜528円の差になります。入場料型でも、心斎橋店は平日1,188円に対して土日祝1,518円と330円変わります。

同じ滞在時間でも曜日を変えるだけで差が出るので、予定を動かせるなら平日を選ぶ価値があります。

最大料金とフリータイムを意識する

長くいるつもりなら、上限のある店を選ぶだけで支払いが変わります。空陸家は標準料金のフリータイムが1,980円で、これは60分プラン(1,320円)に90分いた場合とほとんど変わりません。最初からフリータイムを選べば、時計を気にせず過ごせます。

MOCHAにも平日2,640〜3,960円の最大料金があります。では何分いれば上限に届くのかを、各パターンで計算しました。

料金設定上限に届く滞在時間
10分297円/上限3,960円140分
10分330円/上限3,960円120分
10分220円/上限2,640円120分
30分1,100円+延長220円/上限3,520円140分
30分1,045円+延長220円/上限3,520円150分
30分1,188円+延長220円/上限3,025円120分
30分880円+延長220円/上限2,750円120分

課金方式が違っても、上限に届くのは2時間から2時間半のあたりに収まります。2時間ちょうどで上限に達する設定もあれば、2時間半まで加算が続く設定もあるので、自分が行く店がどちらかは料金ページで確かめてください。いずれにせよ、それを過ぎれば何時間いても支払いは変わりません。逆に2時間未満で帰る予定なら最大料金は関係がないので、10分あたりの単価や入場料の安い店を選ぶほうが効きます。

割引の有無を確認する

学割を用意している店があります。ぐるぐる堂は学生証提示で100円引き、夜の時間帯にはフリータイムが安くなる設定もあります。公式サイトの料金ページに書かれていることが多いので、出かける前に見ておくと数百円変わります。

料金ページで見るべき5項目

ここまでの調査で、店ごとに何が違うのかがはっきりしました。出かける前に公式サイトで確かめるのは、次の5つで足ります。

  1. 課金方式(10分あたりか、入場料+延長か)… 滞在時間によってどちらが安いかが変わります
  2. ドリンクが含まれるか … 含まれない場合は385円前後が上乗せになります
  3. 最大料金の有無と金額 … 2時間以上いるなら支払いの天井がここで決まります
  4. 延長の単位 … 10分単位か30分単位かで、少し過ぎたときの金額が変わります
  5. 年齢制限 … 子ども連れなら最初に確認する項目です

チェーンならこの5つが料金ページに書かれています。個人経営では公式に金額を出していない店があるので、その場合は電話が早道です。

他のレジャーと比べて高いのか

60分あたりの費用で並べてみます。

レジャー60分あたりの費用(目安)備考
猫カフェ1,320〜1,980円本記事の実査値(平日・税込)
映画館約900円一般1,900円を2時間で割った換算
カラオケ(ひとり)500〜800円ドリンク別
水族館約1,000円入場料2,000円を2時間で割った換算
漫画喫茶400〜600円ドリンクバー込み

こうして並べると猫カフェは高めの部類に入ります。ただし猫を飼えない事情がある人にとっては、月に1〜2回の猫カフェが猫と過ごせる唯一の機会になることもあります。その時間に1,500円前後を払う価値があるかは、一度行ってみると判断がつきます。

料金より先に見ておきたいこと

安さだけで選ぶと、猫が隅から出てこなかったり、においが気になったりして物足りなく終わることがあります。

料金だけで決めず、猫の頭数や入場の定員、清潔さについて書かれた口コミもあわせて見ておくと、行ってからの印象がぶれにくくなります。金額の差は数百円でも、過ごし方の満足度はそれ以上に変わります。

保護猫カフェは料金がやや控えめなところが多い一方、猫種を選べません。その代わり里親募集中の猫と過ごせるので、いずれ猫を迎えたいと考えている人には出会いの場になります。譲渡型とカフェ型の違いは 全国の保護猫カフェ。譲渡型とカフェ型の選び方 で整理しています。

各エリアの店を詳しく知りたい方は、東京の猫カフェまとめ大阪の猫カフェガイド名古屋の猫カフェ特集福岡の猫カフェ一覧もあわせてご覧ください。

関連記事: 猫カフェ完全ガイド。料金・マナー・楽しみ方とおすすめエリア別まとめ

参考情報

料金は2026年8月19日に各店の公式サイトで確認したものです。MOCHAは国内36店の店舗ページをすべて取得して集計しました。料金は改定されることがあるため、出かける前に各店の公式サイトで最新の金額をご確認ください。

まとめ

猫カフェの値段は、60分なら平日税込で1,300〜2,000円です。この幅は店のランクの差というより、課金方式の違いから生まれています。

30分で帰るなら、どの店を選んでも差は数百円です。2時間いるつもりなら、フリータイムや最大料金のある店を選ぶだけで1,500円ほど変わります。先に滞在時間を決めて、その時間でいくらになるかを公式サイトで確かめる。これだけで、猫カフェの料金は読めるようになります。