犬のシャンプーをトリミングサロンに毎回お願いすると費用がかさみます。小型犬で1回3,000〜5,000円、大型犬なら8,000〜15,000円が相場ですから、月1回のシャンプーでも年間でかなりの出費です。
マンションのお風呂場でも正しい手順と準備をすれば、自宅で十分にシャンプーできます。排水口の毛対策や騒音配慮など、集合住宅ならではの注意点も含めてまとめました。
事前に準備するもの
シャンプー中はバタバタするため、必要なものは先にすべてお風呂場に揃えておきます。洗い始めてから足りないものを取りに行くと、犬が濡れたまま動き回って大変なことになります。
| アイテム | 用途 | ポイント |
|---|---|---|
| 犬用シャンプー | 洗浄 | 人間用は皮膚に合わないため必ず犬用を |
| リンス(コンディショナー) | 被毛の保護 | 犬種や被毛の状態に合わせて |
| シャワーヘッド(水圧調整可能だと便利) | すすぎ | ハンドシャワーが使いやすい |
| 吸水タオル(2〜3枚) | 水分の拭き取り | マイクロファイバー素材が吸水力が高い |
| ドライヤー | 乾燥 | 犬用の風量が大きいタイプだと時短に |
| 排水口ネット | 毛の流出防止 | 必須。細かい目のものを |
| 滑り止めマット | 浴室での転倒防止 | 犬も飼い主も安全に |
| おやつ | ごほうび | シャンプー後のご褒美で好印象に |
犬用シャンプーは低刺激のものを選んでください。人間用のシャンプーは犬の皮膚にはpHが合わず、乾燥や皮膚トラブルの原因になります。
シャンプーの手順
シャンプー前にブラッシングで抜け毛や毛玉を取り除いておくことが大切です。毛玉があるまま濡らすと固まってしまい、あとから解くのが非常に難しくなります。
ブラッシングが済んだら、お湯の温度を37〜38度に調整します。人間にはぬるく感じますが、犬の皮膚温度は人間より低いため、この温度がちょうどよいとされています。
まずシャワーで全身を濡らします。お尻側から頭に向かって濡らしていくと、犬が嫌がりにくいです。顔まわりは最後に。目や耳に水が入らないよう、シャワーヘッドを体に密着させながら濡らすと水が飛び散りにくく、犬の恐怖心も和らぎます。
シャンプー剤は直接犬の体に塗るのではなく、手のひらで泡立ててから洗ってください。泡で包むようにマッサージしながら洗うと、皮膚への摩擦が少なく、汚れも効率的に落とせます。背中やお腹、脇の下、指の間、しっぽの裏側も忘れずに。
すすぎはシャンプー以上に丁寧に行います。泡が残ると皮膚トラブルの原因になるため、ぬるつきがなくなるまでしっかり流してください。すすぎ不足はかゆみやフケの大きな原因です。
乾かし方のコツ
シャンプー後の乾燥は手を抜きがちですが、しっかり乾かさないと雑菌が繁殖して皮膚炎を引き起こすことがあります。生乾きの状態は犬にとっても不快なうえ、部屋中に犬の臭いが充満する原因にもなります。
まずタオルで可能な限り水分を吸い取ります。ゴシゴシ擦るのではなく、タオルを押し当てるようにして水分を吸わせてください。吸水性の高いマイクロファイバータオルを使うと、この工程がかなり楽になります。
タオルドライのあとはドライヤーで乾かします。温風と冷風を交互に使い、皮膚をやけどさせないよう注意しましょう。ドライヤーは犬の体から30cm以上離して使うのが基本です。スリッカーブラシやピンブラシで被毛をとかしながら風を当てると、効率的に乾きます。
マンションならではの注意点
集合住宅で犬をシャンプーする際には、戸建てにはない配慮が求められます。
排水口への毛の流出防止は必須です。犬の毛が排水管に流れると詰まりの原因になり、自室だけでなく下の階にも影響が出る可能性があります。100円ショップで手に入る細かい目の排水口ネットを必ず使い、シャンプー後にネットにたまった毛はゴミ箱に捨ててください。
| 注意点 | 対策 |
|---|---|
| 排水口の毛詰まり | 細目の排水口ネットを使用 |
| 騒音(犬の鳴き声、ドライヤー音) | 日中の時間帯に行う。窓を閉める |
| 水はね | 浴室のドアを閉めて洗う。脱衣所にタオルを敷く |
| 臭い | 換気扇を回す。シャンプー後はしっかり乾かす |
| 浴室の毛の残り | シャンプー後に浴室全体をシャワーで流す |
騒音についても配慮が必要です。犬がシャンプーを嫌がって鳴く場合、ドライヤーの音と合わせるとかなりの騒音になります。できるだけ日中の時間帯に行い、窓を閉めた状態でシャンプーするようにしましょう。
シャンプーの頻度
犬種や皮膚の状態によって適切な頻度は異なりますが、一般的な目安を押さえておきましょう。
| 犬のタイプ | 推奨頻度 | 備考 |
|---|---|---|
| 短毛種(ラブラドール等) | 月1〜2回 | 皮脂が多い犬種は頻度を上げてもよい |
| 長毛種(マルチーズ、ヨークシャーテリア等) | 月1〜2回 | 毛玉予防のためブラッシングはこまめに |
| ダブルコート(柴犬、ハスキー等) | 月1回程度 | 換毛期は頻度を上げてもよい |
| 皮膚トラブルがある犬 | 獣医師の指示に従う | 薬用シャンプーを使う場合がある |
洗いすぎは皮膚に必要な脂分まで落としてしまい、乾燥やバリア機能の低下を招きます。臭いが気になるときは、濡れタオルで体を拭くだけでも十分な場合があります。
まとめ
マンションのお風呂場での犬のシャンプーは、排水口ネットと事前準備さえしっかりすれば問題なく行えます。お湯の温度は37〜38度、すすぎは念入りに、乾かし方は手を抜かないのが3つの基本ポイントです。
集合住宅では排水口の毛対策と騒音への配慮を忘れずに。月1〜2回の自宅シャンプーを習慣にすれば、トリミングサロンの費用を抑えながら清潔な被毛を維持できます。