狭山丘陵は東京都と埼玉県にまたがる東西約11km、南北約4kmの丘陵地帯です。「となりのトトロ」の舞台のモデルになったとも言われる里山の風景が残っており、犬と一緒にハイキングが楽しめるスポットとして親しまれています。

都心から電車で約1時間の距離にありながら、雑木林や湿地、谷戸田といった多様な自然環境が保全されている貴重な場所です。

基本情報

項目情報
所在地東京都東村山市・東大和市・武蔵村山市・瑞穂町、埼玉県所沢市・入間市
主なアクセス西武球場前駅、西武遊園地駅、小手指駅
駐車場各公園の駐車場を利用(台数は多くない)
入場料無料

犬連れで歩けるエリア

狭山丘陵は広大な範囲に複数の公園や保全地域が点在しています。犬連れで歩けるエリアとそうでないエリアがあるため、事前の確認が必要です。

都立狭山自然公園

狭山丘陵の東端に位置し、多摩湖の南側に広がるエリアです。雑木林の中に散策路が整備されており、犬連れでのハイキングに最も適した場所です。里山の雰囲気を味わいながら、1〜2時間程度の散策が楽しめます。

八国山緑地

東村山市にある都立緑地で、東西約1.5kmの尾根道が続きます。標高は80〜90m程度で、アップダウンは穏やかです。「トトロの森」のイメージに最も近いとされるエリアで、犬とゆったり歩くには最適の場所です。

トトロの森(公益財団法人トトロのふるさと基金の保全地)

「トトロの森」として保全されている区画は複数ありますが、場所によっては立ち入りが制限されていたり、犬の同伴が認められていなかったりします。訪問前にトトロのふるさと基金のウェブサイトで最新情報を確認してください。

ハイキングコースの例

八国山緑地を起点にしたコースが犬連れにはおすすめです。

西武新宿線の東村山駅から徒歩約15分で八国山緑地の東端に到着します。尾根道を西に向かって歩き、途中の展望スポットで景色を眺めながら進みます。片道約1.5km、往復で約3kmのコースです。

さらに距離を伸ばしたい場合は、八国山緑地から狭山自然公園方面へ足を延ばすことも可能です。この場合は一般道を経由する区間があるため、車に注意しながら歩いてください。

散歩のルールと注意点

狭山丘陵の散策路は自然環境の保全が目的の場所が多いため、いくつかのルールがあります。

リード着用は必須です。野生動物(タヌキ、キツネ、ヘビなど)が生息しているため、犬がオフリードで追いかけてしまうと生態系への影響が懸念されます。犬自身もヘビに噛まれるリスクがあるため、安全面からもリードは外さないでください。

散策路から外れて林の中に入ることは避けましょう。下草に隠れたマダニやヤマビルに犬が噛まれることがあります。散歩後は犬の体をチェックし、マダニが付いていた場合は無理に引き剥がさず動物病院で除去してもらってください。

季節ごとの楽しみ方

季節見どころ注意点
新緑の雑木林、ヤマザクラ花粉の時期。マダニ予防を
木陰が多く比較的涼しい。虫の声蚊やアブが多い。虫除け対策を
紅葉。落ち葉のじゅうたん日没が早い。明るいうちに下山
落葉後の見通しの良い林。澄んだ空気寒さ対策。路面の凍結に注意

秋の狭山丘陵は紅葉が美しく、落ち葉を踏みしめながら歩く散策は都内のどの公園とも違った趣があります。犬も落ち葉の上を歩くのを楽しむ子が多く、秋の散歩は特におすすめの季節です。

まとめ

狭山丘陵は、東京近郊にいながら里山の自然を満喫できる貴重なハイキングスポットです。八国山緑地や狭山自然公園を中心に、犬と一緒にゆったりと森の中を歩く体験ができます。都心の公園では味わえないスケールの自然が、すぐそばにあることに驚く方も多いはずです。