ペットを飼っていると、夏も冬もエアコンをつけっぱなしにすることが当たり前になります。特に一人暮らしや共働き世帯では、留守中もエアコンを切れないため、電気代への影響が気になるところです。

この記事では、エアコンの24時間稼働で電気代がどれくらい増えるのかを具体的に試算し、電気代を抑える工夫についても紹介します。

エアコン24時間稼働で月いくら増える?

エアコンの電気代は、機種の消費電力、設定温度、外気温、部屋の広さなどによって変わりますが、一般的な目安を試算してみましょう。

6〜10畳用のエアコン(消費電力500〜800W)を1日24時間稼働させた場合の電気代は以下のとおりです。電力単価は全国平均の31円/kWhで計算しています。

季節1日の電気代月間の増加額前提条件
夏(冷房)100〜170円約3,000〜5,000円冷房27度設定、外気温32度想定
冬(暖房)130〜220円約4,000〜6,500円暖房22度設定、外気温5度想定
春秋0〜50円0〜1,500円送風or不使用の日が多い

夏場は月3,000〜5,000円、冬場は月4,000〜6,500円ほどの上乗せが目安です。暖房のほうが電力消費が大きくなる傾向があり、寒冷地ではさらに増える可能性があります。

年間で見ると、エアコン代だけで3〜6万円ほどの追加出費になります。ペットの飼育費用のなかでも無視できない金額です。

ペットに適した室温の目安

エアコンの設定温度は、ペットが快適に過ごせる範囲を意識する必要があります。人間の感覚とペットの適温は少しずれることがあるため、確認しておきましょう。

ペット夏の適温冬の適温湿度の目安
犬(小型犬)25〜28度20〜23度40〜60%
犬(大型犬・北方犬種)22〜26度18〜22度40〜60%
23〜26度20〜23度50〜60%

犬種によって体感温度はかなり異なります。パグやフレンチブルドッグなどの短頭種は暑さに非常に弱いため、夏場は25度以下を保つのが安全です。逆にシベリアンハスキーやサモエドのような北方犬種は暑さに弱い一方で寒さには強いため、冬場の暖房は控えめでも問題ありません。

猫は高い場所に上がる習性があるため、天井近くの温度が上がりすぎないよう注意が必要です。サーキュレーターで空気を循環させると、部屋全体が均一な温度になり、エアコンの効率も上がります。

電気代を抑える5つの工夫

設定温度を1度変える

エアコンの設定温度を1度変えるだけで、電気代は約10%変わるとされています。夏場に26度ではなく27度に、冬場に23度ではなく22度に設定するだけで、月300〜500円ほどの節約になります。ペットが快適な範囲内で、こまめに調整してみてください。

サーキュレーターを併用する

サーキュレーターの消費電力はエアコンの10分の1以下です。空気を循環させることでエアコンの設定温度を1〜2度抑えても体感温度が変わらないため、結果的に電気代の節約につながります。月の電気代で500〜1,000円程度の効果が期待できます。

窓の断熱対策をする

窓は部屋の熱の出入りが最も大きい場所です。夏は遮熱カーテンやUVカットフィルム、冬は断熱シートやプチプチ(気泡緩衝材)を貼るだけでも、エアコンの効率が上がります。賃貸でも手軽にできる対策なので、季節の変わり目に取り入れてみてください。

エアコンのフィルターを月1回掃除する

フィルターにホコリがたまるとエアコンの効率が落ち、同じ温度を保つために余計な電力を消費します。月1回のフィルター掃除で消費電力を5〜10%削減できるという調査結果もあります。ペットの毛は通常のホコリよりフィルターに詰まりやすいので、ペットを飼っている家庭では特に重要な習慣です。

電力会社のプランを見直す

実は、電気代を最も大きく抑えられる可能性があるのが電力会社やプランの見直しです。エアコンの24時間稼働で電力使用量が増えた世帯ほど、電力プランの変更による節約効果が大きくなります。

大手電力会社の従量電灯プランから、新電力やポイント還元のあるプランに切り替えるだけで、月500〜2,000円ほど安くなるケースは珍しくありません。

引越しのタイミングで電気契約を見直す

ペット可物件への引越しを予定しているなら、そのタイミングで電気の契約を見直すのが最も効率的です。引越し時は電気の開通手続きが必須なので、新しい住所での契約をそのまま安いプランで始められます。

ペットとの暮らしでは、エアコンの24時間稼働が前提になるため、月間の使用量は一人暮らしでも300〜400kWh程度まで増えることがあります。使用量が多い世帯ほど、プラン変更の恩恵は大きくなります。

引越しに伴う電気・ガスの手続きを一括で依頼できるサービスもあります。電力会社の比較から開通手続きまでまとめて対応してもらえるので、忙しい引越し準備のなかでも手間を減らせます。

まとめ

ペットのためにエアコンを24時間つけっぱなしにすると、夏場で月3,000〜5,000円、冬場で月4,000〜6,500円ほど電気代が増えます。年間では3〜6万円の追加出費です。

設定温度の調整やサーキュレーターの活用、フィルター掃除といった小さな工夫で月数百〜千円程度の節約はできます。ただし、最もインパクトが大きいのは電力プランそのものの見直しです。引越しのタイミングがあるなら、電気の契約を一緒に最適化するのが賢い方法でしょう。

電気代以外にも、ペットとの暮らしの固定費を全体的に見直したい方は、低予算で始めるための工夫をまとめた記事も参考になります。

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