マンションで犬や猫を飼っていると、階下の住人から足音について指摘を受けることがあります。とくに犬が走り回る音や、猫がキャットタワーから飛び降りる着地音は、想像以上に下の階に響いています。

ペット可のマンションであっても、騒音トラブルは退去を求められるケースに発展しうる問題です。この記事では、自分でできる床の防音対策と、効果の高いグッズを紹介します。

ペットの足音はどれくらい響くのか

マンションの構造によって音の伝わり方は大きく異なります。

構造遮音性ペットの足音
RC造(鉄筋コンクリート)高い走り回ると聞こえることがある
SRC造(鉄骨鉄筋コンクリート)高いRC造と同等
鉄骨造(S造)中程度歩く音でも聞こえることがある
木造低い軽い足音でも伝わりやすい

RC造やSRC造であれば日常的な歩行音はそこまで響きませんが、犬が興奮して走り回ったり、猫が高いところから飛び降りたりする「衝撃音」は伝わります。鉄骨造や木造の場合は、通常の歩行音でも気になるレベルになることがあります。

床の防音DIY

ジョイントマットを敷く

最も手軽で効果が高いのが、EVA素材のジョイントマットを敷き詰める方法です。厚さ2cmのタイプを選ぶと、衝撃吸収性が格段に上がります。

厚さ衝撃吸収効果6畳分の費用目安
1cm基本的な効果あり3,000〜5,000円
2cm効果が高い5,000〜8,000円
極厚(3cm以上)非常に高い8,000〜12,000円

100均のジョイントマットは薄く(5mm程度)、防音効果は限定的です。ペットの足音対策としては、ホームセンターやネット通販で売られている厚手のものを選んでください。

タイルカーペットとの二重敷き

ジョイントマットの上にタイルカーペットを敷く「二重構造」にすると、防音効果がさらに高まります。見た目もインテリアになじみやすく、汚れた部分だけ交換できるのが利点です。

6畳をジョイントマット+タイルカーペットの二重敷きにした場合、費用は15,000〜25,000円程度です。

防音シートを下に敷く

より本格的な対策として、遮音シートをフローリングの上に敷き、その上にジョイントマットやカーペットを重ねる方法があります。遮音シートはゴムや樹脂でできた重い素材で、振動を吸収する効果があります。6畳分で5,000〜10,000円程度です。

キャットタワー周りの対策

猫がキャットタワーから飛び降りる時の衝撃音は、走り回る足音よりも大きな音になることがあります。体重4kgの猫が1mの高さから飛び降りると、着地時の衝撃はかなりのものです。

キャットタワーの下には厚手のジョイントマットを広めに敷いておきましょう。着地点は必ずしもタワーの真下とは限らないため、周囲1m程度の範囲をカバーするのが理想的です。

キャットタワー自体の設置場所も重要です。部屋の角に置くことで壁が振動の伝達を抑え、部屋の中央に置くよりも音が響きにくくなります。

犬の走り回り対策

犬が室内で走り回る音を完全に防ぐのは難しいですが、走る範囲を限定する工夫で影響を減らせます。

ペットゲートで走れるエリアを制限し、そのエリアだけ防音対策を集中的に施す方法が現実的です。リビング全体に防音マットを敷くのがコスト的に厳しい場合は、犬がよく走るルート(廊下やリビングの長手方向)を中心にカバーするだけでも効果があります。

犬用の靴下は足音を軽減する効果がありますが、嫌がって脱いでしまう犬も多いため、床の対策と並行して試してみてください。

便利グッズの比較

グッズ効果費用目安設置の手軽さ
厚手ジョイントマット高い5,000〜8,000円/6畳非常に簡単
防音タイルカーペット高い10,000〜15,000円/6畳簡単
遮音シート中〜高い5,000〜10,000円/6畳やや手間がかかる
防音カーペット(一枚敷き)中程度15,000〜30,000円/6畳簡単だが重い
ペット用滑り止めマット中程度8,000〜15,000円/6畳簡単

賃貸での注意点

賃貸でジョイントマットやタイルカーペットを敷く場合、退去時にすべて撤去すれば原状回復に影響しません。ただし、長期間敷きっぱなしにすると、フローリングに色移りや湿気による変色が起きることがあります。定期的にマットをめくって換気し、床材の状態を確認しておくと安心です。

両面テープや接着剤でマットを固定する場合は、フローリングに跡が残らないタイプを使ってください。

まとめ

ペットの足音対策は、厚手のジョイントマットを敷くことから始めるのがおすすめです。2cm以上の厚さのものを選べば、走り回る足音やジャンプの着地音をかなり軽減できます。さらに効果を高めたい場合はタイルカーペットとの二重敷きや遮音シートの追加を検討してみてください。対策の費用は6畳あたり5,000〜25,000円程度で、階下とのトラブル防止を考えれば十分に価値のある投資です。