遠方からの引越しや、忙しくて内見に行く時間が取れないとき、オンライン内見は便利な手段です。コロナ禍以降に普及が進み、多くの不動産会社がビデオ通話やVR映像を使った内見に対応するようになりました。

ただし、ペット可物件ならではのチェックポイントはオンラインでは確認しにくい部分もあります。何をオンラインで確認し、何を現地確認に回すべきかを整理しておきましょう。

オンライン内見の種類

現在、不動産会社が提供しているオンライン内見にはいくつかの形式があります。

形式仕組みメリットデメリット
ビデオ通話(リアルタイム)担当者が現地から映像を配信その場で質問できる。見たい場所を指定可能通信環境に依存。画質が粗い場合も
録画動画事前に撮影した動画を視聴自分のペースで何度も確認できるリアルタイムの質問ができない
VR内見360度カメラで撮影した映像を閲覧部屋の全体像が掴みやすい設備の細部は見えにくい

ペット可物件の内見であれば、リアルタイムのビデオ通話がもっとも有効です。担当者にカメラを向けてほしい場所を指示できるため、気になる箇所を重点的に確認できます。

オンラインでチェックできるポイント

画面越しでも確認できるペット関連のポイントをまとめます。

間取りと広さ

部屋の広さや間取りはオンライン内見でも十分に把握できます。ペットの飼育スペースとして十分な広さがあるか、ケージやキャットタワーを置ける場所はあるかといった点を、画面越しに確認してください。

担当者にメジャーで壁の長さを測ってもらうよう依頼すれば、家具の配置計画も立てやすくなります。

床材の種類

フローリングなのかクッションフロアなのかは、画面越しでもある程度判別できます。犬の場合、フローリングは滑りやすく関節への負担が大きいため、床材の確認は重要なチェック項目です。

担当者に床を軽く叩いてもらったり、近距離で撮影してもらったりすると質感がわかりやすくなります。

バルコニーの形状

猫を飼う場合、バルコニーの柵の隙間は脱走防止の観点で重要です。柵の間隔や高さを画面越しに確認し、猫が通り抜けられそうな隙間がないかをチェックしてください。

共用部分の状態

マンションのエントランスや廊下、エレベーターの広さもオンラインで確認可能です。大型犬を飼う場合はエレベーターの広さが気になるポイントになるため、担当者にエレベーター内部を撮影してもらいましょう。

オンラインではわかりにくいポイント

一方で、画面越しでは判断が難しいポイントもあります。

項目なぜわかりにくいか対処法
防音性能音は映像では伝わらない担当者に壁を叩いてもらう。構造(RC・鉄骨・木造)を確認
におい映像で伝わらない前の入居者のペット飼育歴を確認
周辺の騒音内見時の環境に依存担当者に窓を開けた状態で音を聞かせてもらう
散歩ルートの確認周辺環境は映像だけでは不十分Google Mapのストリートビューで補完
ペットのにおいの残り映像ではわからない前入居者の飼育状況を不動産会社に確認

防音性能はペット飼育者にとって最重要の確認項目のひとつですが、オンラインでは正確に判断できません。建物の構造(RC造なのか木造なのか)を確認し、RC造であれば一定の防音性能が期待できるという判断材料にしてください。

オンライン内見を成功させるコツ

事前にチェックリストを作成しておくと、内見中に見落としを防げます。担当者にメールで送っておけば、それに沿って案内してもらえるので効率的です。

通信環境の確認も大切です。Wi-Fi環境の良い場所から参加し、可能であればパソコンの大画面で視聴すると細部が見やすくなります。スマートフォンの小さな画面では、床材の質感や壁の傷などの細部を見逃しやすいためです。

内見の録画を許可してもらえる場合は、必ず録画しておきましょう。後から見返すことで、内見中には気づかなかったポイントを発見できることがあります。

結局、現地確認は必要か

オンライン内見だけで契約を決める方も増えていますが、ペット可物件の場合は可能であれば1回は現地を訪れることをおすすめします。防音性能やにおい、周辺の散歩環境は現地に行かないと正確に判断できないためです。

どうしても現地に行けない場合は、オンライン内見に加えて以下の情報収集で補完してください。Google Mapのストリートビューで周辺の散歩ルートを確認する、物件の口コミサイトで前入居者の評価を調べる、不動産会社に防音性能や前入居者のペット飼育歴を詳しく聞く、といった方法が有効です。

まとめ

オンライン内見はペット可物件探しの効率を大幅に高めてくれるツールです。間取りや床材、バルコニーの形状などは画面越しでも十分に確認できます。ただし防音性能やにおいなど、ペット飼育者にとって重要なポイントの一部はオンラインでは判断しきれません。可能であれば契約前に一度は現地を訪れることで、入居後のギャップを最小限に抑えられるでしょう。