ペット可の賃貸物件に住んでいても、壁に穴を開けてキャットウォークをつけたい、フローリングを滑りにくい素材に変えたいといった希望は、原状回復の問題があるため普通は諦めがちです。ところが最近では「DIY可」「カスタマイズ可」を打ち出す物件が増えており、ペット可と組み合わせることで、より自由度の高い住まいを実現できるケースが出てきています。

この記事では、ペット可+DIY可の物件を見つけるための方法と注意点を整理します。

DIY可物件とは

DIY可物件とは、入居者が自分で壁紙を変えたり、棚を取り付けたり、一部のリフォームを行うことが認められている賃貸物件です。原状回復義務が一部免除される、または緩和されるのが特徴です。

物件によって許可される範囲は異なります。

DIYの種類許可されやすさ備考
壁紙の張り替え高い退去時にそのままでOKの物件が多い
棚・フックの取り付け高いビス穴程度は許容される
床材の変更やや高い上から敷くタイプなら許可されやすい
壁の塗装物件による色の制限がある場合も
間取り変更低い構造に影響する変更は通常NG
水回りの改修低い専門業者の施工が必要な場合は要相談

ペット飼育者にとって特に嬉しいのは、壁面への棚やキャットウォークの設置が認められる点です。猫の上下運動のスペースを確保できるため、室内飼いのストレス軽減に大きく貢献します。

ペット可+DIY可物件のメリット

犬猫に最適な部屋づくりができる

フローリングのままだと犬が滑って関節を痛めるリスクがありますが、DIY可物件なら滑りにくいクッションフロアを上から敷くことができます。爪による傷も気にしなくて良いため、精神的なストレスが大幅に減るでしょう。

猫の場合は壁面にキャットステップを設置して、天井近くまで登れる動線を作ることが可能です。市販の突っ張り型キャットタワーではカバーしきれない壁面全体を猫の遊び場にできるのは、DIY可物件ならではのメリットです。

退去費用を抑えられる可能性

ペット可物件の退去時に高額になりがちなのが原状回復費用です。壁の爪傷やフローリングの傷を修繕する費用は数万〜十数万円かかることもあります。

DIY可物件では改装部分の原状回復が免除されるケースがあるため、ペットによる傷を「DIYの範囲」として処理できる場合があります。ただしこれは物件や契約内容によって異なるため、入居前に必ず確認してください。

物件の探し方

ペット可+DIY可の物件はまだ数が限られているため、効率的な探し方を知っておくことが大切です。

一般的な不動産ポータルサイトでは「ペット可」と「DIY可」の両方の条件で絞り込むと、ヒットする物件が極端に少なくなることがあります。そこで以下のアプローチを試してみてください。

DIY可物件を専門に扱うポータルサイトを活用する方法があります。「DIYP」や「goodroom」にはDIYやカスタマイズ可能な物件が多数掲載されており、その中からペット可の物件を探すほうが効率的です。

UR賃貸住宅の「DIY住宅」制度も選択肢のひとつです。URでは特定の物件を対象に壁紙の変更や棚の取り付けなどを原状回復不要で認める制度を設けています。URのペット可物件と組み合わせれば、低コストで自由度の高い住まいが実現できます。

築年数が古い物件のオーナーに直接交渉する方法もあります。空室が長期化している物件では、入居促進のためにDIYを許可してくれるケースがあります。不動産会社を通じて「ペット可でDIYも相談したい」と伝えてみましょう。

DIYする際の注意点

許可されているとはいえ、何でも自由にできるわけではありません。

契約書に記載された許可範囲を必ず確認してください。「壁紙の張り替えはOKだが壁に穴を開けるのはNG」など、細かい条件がある場合があります。口頭の許可だけでなく、書面で残しておくことが重要です。

構造に影響する改修は絶対に避けてください。壁の一部を壊す、配管を移動させるといった工事は建物の安全性に関わるため、DIY可であっても認められません。

退去時の条件も事前に確認しておきましょう。「DIY部分はそのまま退去OK」なのか「元に戻す必要がある」のかで、退去時の費用が大きく変わります。

まとめ

ペット可+DIY可の物件は、犬猫に最適な住環境を自分で作れる理想的な選択肢です。物件数はまだ限られていますが、DIY専門ポータルやUR賃貸、築古物件のオーナー交渉など、探し方を工夫すれば見つかる可能性があります。ペットとの暮らしをもっと快適にしたい方は、ぜひ検討してみてください。