犬と猫の両方を飼っている、またはこれから両方飼いたいと考えている方にとって、賃貸物件探しは大きなハードルです。ペット可物件の中でも「犬のみ可」「猫のみ可」「小型犬1匹のみ」といった制限がある物件が大半で、犬と猫の両方を認めてくれる物件はかなり限られます。

この記事では、犬猫両方を飼える物件を見つけるための具体的な方法と、契約時・入居後の注意点を解説します。

犬猫両方OKの物件はどれくらいあるか

ペット可賃貸全体のうち、犬猫両方の飼育を認めている物件の割合は体感で2〜3割程度です。「ペット可」と記載されていても実際には犬のみ、あるいは小型犬のみという物件が多く、猫の飼育を明確に認めている物件はさらに少なくなります。

この差が生まれる理由は、犬と猫で建物へのダメージの種類が異なるためです。

ペットの種類主な建物ダメージ大家さんの懸念
フローリングの爪傷、鳴き声騒音トラブル
壁紙の爪とぎ、マーキング原状回復費用が高額になる
犬+猫上記の両方複合的なダメージへの不安

猫の爪とぎによる壁紙の損傷は修繕費用が高くなりやすく、さらにマーキング(尿スプレー)のにおいが取れにくいことから、大家さんが猫の飼育を敬遠するケースが多いのです。

物件の探し方

ポータルサイトで「多頭飼い可」を検索

SUUMOやHOME’Sでは「ペット可」の条件で絞り込みができますが、「犬猫両方OK」や「多種飼い可」といった条件での検索はできません。そのため、ペット可で検索した結果をひとつずつ確認する作業が必要になります。

物件の詳細ページの備考欄や設備欄に「犬・猫可」「2匹まで飼育可」と記載されている場合は、犬猫両方を認めている可能性が高いです。記載がない場合でも、問い合わせてみると許可される場合があるため、諦めずに確認してみてください。

不動産会社に直接相談する

もっとも効率的なのは、不動産会社に「犬と猫を両方飼いたい」と伝えて物件を探してもらう方法です。ポータルサイトには掲載されていない物件情報や、大家さんとの交渉ルートを持っている不動産会社であれば、思わぬ物件が見つかることがあります。

ペット可物件を多く扱っている不動産会社であれば、犬猫同居に理解のある大家さんとのつながりがある可能性も高いです。

ペット共生型マンションを探す

最初からペットとの暮らしを前提に設計されたペット共生型マンションは、犬猫両方の飼育を認めている物件が多い傾向にあります。足洗い場やペット用の汚物処理スペースが設置されているなど、ペット飼育に配慮した設備が整っているのも特徴です。

ただし物件数は少なく、人気が高いため空きが出にくいのが難点です。見つけたらすぐに問い合わせることをおすすめします。

契約時の注意点

犬猫両方の飼育で物件を借りる場合、契約時に以下の点を確認しておくことが重要です。

確認項目内容
飼育可能な頭数犬1匹+猫1匹なのか、合計2匹までなのか
敷金の追加多頭飼いの場合、敷金がさらに上乗せされることがある
ペット飼育費月額のペット飼育費が頭数に応じて加算されるか
飼育ルール共用部分でのリード着用、鳴き声の対策義務など
退去時の特約原状回復の範囲と費用負担の取り決め

敷金については、1匹飼いの場合は家賃2ヶ月分が一般的ですが、2匹以上になると2.5〜3ヶ月分を求められることもあります。初期費用が膨らみやすいため、事前に総額を計算しておきましょう。

犬猫同居に適した間取り

犬と猫が同じ部屋で暮らす場合、それぞれの動物にとって快適な空間を確保できる間取りが理想です。

猫は高い場所を好み、犬は地面で過ごすことが多い動物です。キャットウォークやキャットタワーで猫の上下運動スペースを確保しつつ、犬のベッドやケージを床に配置するという棲み分けが基本になります。

間取りとしては2K以上がおすすめです。犬と猫がそれぞれ別の部屋に逃げられる環境があると、お互いのストレスが軽減されます。1Kやワンルームでも不可能ではありませんが、犬猫の相性が良くない場合に逃げ場がなくなるリスクがある点は理解しておいてください。

玄関からの脱走防止も重要なポイントです。犬の散歩で玄関を開けた隙に猫が飛び出すケースがあるため、玄関に脱走防止の柵やゲートを設置できるかどうかも物件選びの基準にしてみてください。

犬猫の初対面と生活の慣らし方

すでに犬を飼っていて新たに猫を迎える場合(またはその逆)、いきなり同じ部屋で過ごさせるのは避けてください。最初の1〜2週間は別の部屋で生活させ、においや気配に慣れてから少しずつ対面させるのが安全なステップです。

犬と猫の相性は個体差が大きく、すぐに仲良くなるケースもあれば、何ヶ月も警戒し合うケースもあります。焦らずにお互いのペースを尊重することが、多種飼いを成功させる秘訣です。

まとめ

犬と猫を両方飼える賃貸物件は限られますが、探し方を工夫すれば見つかる可能性は十分にあります。不動産会社への直接相談やペット共生型マンションの活用が有効な手段です。敷金の上乗せなど初期費用がかさみやすい点には注意しつつ、犬と猫の両方と暮らせる理想の住まいを探してみてください。