夜中にペットの様子がおかしくなったとき、どこへ連れて行けばよいか。引越し先を選んでいる段階なら、その答えを先に用意しておけます。
この記事では、横浜市とその周辺で夜間に診てもらえる動物病院を、それぞれの公式サイトで確認した内容にもとづいて整理しました。診療時間だけでなく、予約が要るのか、犬猫以外を診てもらえるのか、支払いに何が使えるのか、費用はいくらと書かれているのかまで並べています。あわせて、区ごとの掲載件数と神奈川県全体の状況も載せました。
夜間に診てもらえる先は、受け入れ方が違う
「夜間に診てもらえる病院」とひとくくりにすると、いざというときに選択を誤ります。夜間に自院で受け入れる施設もあれば、夜間は他院へつなぐ病院もあり、受け入れる施設の中でも時間帯・曜日・対象動物・支払い方法がそれぞれ違います。
まず、夜間に自院で受け入れる施設を並べます。なお救急だけを行う施設と、日中の一般診療や二次診療もあわせて行う施設が混ざっています。
| 施設 | 所在地・電話 | 夜間の受付 | 受診方法 | 夜間の対象動物 |
|---|---|---|---|---|
| DVMsどうぶつ医療センター横浜 | 神奈川区沢渡2-2 第二泉ビル2F/045-320-9099 | 20:00〜翌3:00(概要ページには20時〜24時という記載もあり要電話確認) | 来院前に必ず電話。身分証明書と現金またはクレジットカードが必要 | 犬と猫のみ |
| 横浜動物救急診療センター VECCS YOKOHAMA | 南区前里町1丁目25 2階/045-341-0856 | 24時間・年中無休 | まずは来院前に電話。身分証明書と現金またはクレジットカードが必要 | 犬・猫。ウサギ・フェレットは要相談 |
| 青葉どうぶつ医療センター | 青葉区桂台1-2-10/045-500-9033 | 22:00〜翌6:00(金・土・日・月のみ) | 来院前に必ず電話。身分証を持参。支払いはキャッシュレスのみ(現金・分割不可) | 犬・猫 |
| 上大岡キルシェ動物医療センター | 南区/045-714-5006 | 19:30〜23:00(全曜日) | 夜間は必ず事前に電話。受付時間内でも対応できない場合がある | 犬・猫のほか小型哺乳類・爬虫類・両生類・小型鳥など。特殊な動物は電話確認 |
| 京浜夜間動物病院(川崎市川崎区) | 川崎区宮前町2-4 ホーユウパレス1F/044-589-8909 | 19:00〜25:00(2026年8月22日以降、土曜のみ20:30〜25:00) | 完全予約制。支払いはクレジットカードのみ | イヌ・ネコ。その他は事前相談 |
| アニマルメディカルセンター(川崎市中原区) | 中原区新丸子東2-890-10/044-411-9999 | 24時間365日 | 救急センターへ電話してから来院 | 犬・猫・エキゾチック動物(野生種は除く)。種によっては要相談 |
いずれも来院前の電話が必要です。夜間は体制が限られるため、受け入れの可否や待ち時間がその時々で変わります。着いてから断られる事態を避けるためにも、家を出る前に電話をかけてください。
一方で、夜間は自院で受けず、決まった施設へつなぐ病院もあります。神奈川区の大口どうぶつ病院がその例で、後半で扱います。
ここに挙げたのは公式サイトで内容を確認できた施設です。これ以外にも夜間の案内を出している病院はあるため、施設数を数えて安心するのではなく、自宅から行ける範囲にどれがあるかを確かめてください。
各施設の受診条件
以下は各施設が公式サイトで案内している内容です。翌朝までに状態を立て直してかかりつけ医へ引き継ぐことを役割とする施設が多く、継続治療はかかりつけで受ける前提になっています。
DVMsどうぶつ医療センター横浜
横浜駅西口から近い神奈川区沢渡にあり、建物の1階にファミリーマートが入っています。農林水産省の獣医師臨床研修指定施設です。もとは「横浜夜間動物病院」で、2011年6月に現在の名称へ変わりました。
同院は救急診療センターと二次診療センターの2つを持ちます。二次診療は9:00〜19:00で年中無休です。
救急の診療時間について、公式サイトの中に食い違いがあります。トップとフッター、アクセスページ、救急ページの画像はいずれも20:00〜翌3:00としていますが、救急診療センター概要のページの本文だけ「現在20時~24時」と書かれています。深夜に向かうときは、開いている前提で出発せず、電話で当日の受付状況を確かめてください。
救急の対象は犬と猫のみです。ウサギやハムスターなどは受け付けていないため、犬猫以外を飼っている場合は別の施設を探すことになります。一方で、かかりつけがDVMsグループでなくても、かかりつけが特になくても分け隔てなく診察すると公式に案内されています。
入院は翌朝までのお預かりを指し、それ以降はかかりつけの病院で継続治療を受ける流れが基本です。ただし公式FAQには、かかりつけ医の都合がつかない場合や、入院室から動かせない絶対安静の場合には特例もあると書かれています。翌朝で必ず終わりと決めつけず、状態に応じて相談できると考えておいてください。
来院時に必ず必要なものとして、身分を証明できるもの(免許証など)と、現金またはクレジットカードが挙げられています。カードはJCB・VISA・MasterCard・Diners・AMEXなどが使えます。
加えて、飲ませている薬、最近の検査結果、便や尿や吐いたもの、誤飲した物と同じ物、保険の書類を持参するよう案内されています。検査を行った場合の結果はその場ですべて渡され、持ち帰れます。翌日かかりつけで一から検査をやり直さずに済むための配慮です。
なお、動物を連れて行けないので薬だけ処方してほしい、という依頼には応じられません。診察なしの処方は獣医師法に触れるためと説明されています。
二次診療のほうは受診の条件が大きく違います。完全予約制で、公式に「飼い主様が予約することはできません」と明記されています。 一次病院、つまりかかりつけの動物病院が電話で予約し、紹介状を送る流れです。予約が完了した飼い主は、初診の場合のみ来院までにWEB受付表を送ります。
二次診療は曜日ごとに分野を分けて行われ、総合診療科、整形外科、眼科、腫瘍、外科(軟部・腫瘍)、腎泌尿器科、皮膚科、行動診療科の各科が置かれています。再診で検査の予定が入るときは内金が必要になることがあり、その場合は現金50,000円と同意書を用意するよう案内されています。
入院中の面会は午後2時から4時までを20分単位で区切り、当日の朝9時から電話で予約する仕組みです。事前の予約はできません。
車で向かう場合、病院裏のコナミスポーツクラブの駐車場は会員専用で使えないため、近隣のコインパーキングを利用します。同院は都筑区川向町に港北画像センターという別拠点も持っており、住所が2つ出てくるので、夜間に向かうときは神奈川区沢渡のほうだと覚えておいてください。
横浜動物救急診療センター VECCS YOKOHAMA
南区前里町にあり、犬と猫の救急診療を24時間・年中無休で受け付けています。上に挙げた市内の施設の中では、深夜3時以降も受付時間に入っているのはここだけです。
ウサギとフェレットについては相談のうえという案内です。犬猫以外を飼っている場合は、状況を電話で伝えて受け入れの可否を確認してください。
持参するものとして、最近の検査結果、使用中の薬、便や尿や吐いたもの、飼い主の身分証明書、現金またはクレジットカード、動物保険の保険証(アニコム・アイペット・ペット&ファミリー)が挙げられています。支払いは診療終了時または退院時の一括清算で、手術や入院のときは内金をお願いする場合があるとも書かれています。
診療の流れとしては、電話、問診票の記入、診察・検査、治療と進み、報告書と検査結果を受け取ってかかりつけ病院で継続治療を受ける形です。緊急性が高い場合は、詳しい説明より先に処置を始めることもあると明示されています。
車で向かうときは高速の出口に注意が要ります。同院は首都高速神奈川1号のみなとみらい出口から2km、3号の阪東橋出口から1km、花之木出口から1.5kmと案内していますが、阪東橋出口は左折ができないため回り道が必要で、阪東橋と花之木はいずれもハーフインターです。どちらから向かうかで使える出口が変わります。
夜中に道に迷わないよう、経路は落ち着いているうちに確かめておくとよいでしょう。
京浜夜間動物病院(川崎市川崎区)
横浜市外ですが、鶴見区や港北区からは市内の施設より近いことがあります。同院は横浜から車で30分、川崎駅から徒歩10分と案内しています。2025年8月に開業した施設です。
診療時間は19:00〜25:00で、受付は25:00までです。ただし2026年8月19日の公式のお知らせで、8月22日(土)より毎週土曜日のみ20:30〜25:00に変更されました。土曜に向かうときは開始時刻に注意してください。25:00を過ぎて到着すると別途時間外手数料が発生する場合があります。
同院は完全予約制で、状況によっては診療を受けられない場合があると明記しています。必ず事前に電話で予約してから向かってください。ただし電話での医療相談は受けていないため、症状の相談ではなく予約のための連絡になります。
支払いで注意が要ります。同院はクレジットカードのみの対応で、現金は使えません。 防犯上の理由と説明されており、Visa・Mastercard・JCB・アメックスが使えます。夜間用に現金を用意していても、この病院では支払えません。
ペット保険はアニコム損害保険のみ窓口精算に対応しています。他社の保険は、いったん全額を支払ってから自分で保険会社へ請求する形です。診療明細書や証明書類は発行してもらえますが、書類作成費用がかかる場合や後日の受け渡しになる場合があります。
もう一点、他の施設と違うのが入院の扱いです。同院は緊急対応を行ったあとにかかりつけ医での診療をお願いする方針で、原則として入院は行っていません。 状態によって短時間の観察入院を相談できる場合はあります。セカンドオピニオンにも対応しておらず、救急対応のみという位置づけです。
診療できるのはイヌとネコで、それ以外は事前の相談が要ります。往診は行っていません。駐車場もないため、近隣のコインパーキングを使います。
アニマルメディカルセンター(川崎市中原区)
武蔵小杉にある施設で、救急医療センターが24時間体制(診療・完全看護)と案内されています。港北区や鶴見区からは市内の施設と同程度の距離になることがあります。
救急の診療対象は犬・猫・エキゾチック動物(野生種は除く) です。犬猫以外を飼っている場合、夜間に診てもらえる先は限られるため、選択肢として知っておく意味があります。
ただし条件があります。プレーリードッグ、リスザル、ハクビシン、タヌキ、アライグマ、カラス、サル類、ミニブタ(25kg以上)、土佐犬、ピットブルなどは救急診療のみの扱いで、性質上ハンドリングが困難な動物種は診療を断る場合があるため、必ず来院前に相談するよう求められています。
受診は救急センターへ電話してから向かう流れです。費用は提示されますが、生命に関わる場合は診療が優先されると明記されています。会計は動物健保と各種クレジットが使えます。
同センターは救急のほかに、一般診療や二次診療を担うセンター病院、重症看護センター、手術センター、癌センター、エキゾチックセンターなども置いています。
日中の一般診療とあわせて夜間も受ける病院
救急専門ではなく、日中の一般診療を行いながら夜間の枠を設けている病院もあります。かかりつけとして通いながら、夜間もそのまま診てもらえる形です。
青葉どうぶつ医療センター(青葉区)
診療時間を9:00〜12:00、16:00〜20:00、22:00〜翌6:00の3つの枠で示しています。このうち22:00〜翌6:00の枠が開くのは金・土・日・月の4日間です。 12:00〜16:00は検査・手術の時間にあてられており、この時間帯の緊急対応には別途費用がかかります。
夜間救急について、公式は次の条件を挙げています。診療対象は犬・猫。来院前に必ず電話で連絡すること。 手続きに必要なため身分証を持参すること。そして支払いはキャッシュレスのみで、現金と分割払いは使えません。
夜間の料金も公表されています。夜間診察料10,000円、血液検査25,000円〜、レントゲン検査は1〜3枚で10,000円・4枚で14,000円・5枚目以降は1枚につき2,500円、
超音波検査は腹部エコーと胸部エコーが各10,000円・腹部の部分検査が6,000円です。日中の診療とは料金が異なり高額になる場合があると明記されています。
日中は予約優先制で、予約せずに来院すると待ち時間が長くなることがあります。受付は診療時間の30分前までに済ませるよう案内されています。ペット保険はアニコムとアイペットの窓口精算が使えます。病院の入口が階段になっているため、車から院内までペットを運ぶのが難しい場合は、予約のときに伝えておくと車まで迎えに来てもらえます。
上大岡キルシェ動物医療センター(南区)
日中の診療受付は午前9:00〜12:00と午後16:00〜19:30で、年中無休です。12:00〜16:00は手術・予約検査にあてられています。そのうえで夜間診療の受付を19:30〜23:00に設けており、こちらは曜日を問わず開いています。
この病院を知っておく価値があるのは、対象動物の幅です。公式には、犬、猫、フェレット、ウサギ、モルモット、チンチラ、ハムスター、デグー、モモンガ、ハリネズミ、リス、その他の小型哺乳類、カメやトカゲなどの爬虫類、カエル・イモリ・ウーパールーパーなどの両生類、小型鳥を幅広く診察すると書かれています。
さらに特殊な動物については電話で確認するよう求められています。
夜間の受診には条件があります。必ず事前に電話で連絡することが求められ、連絡なしで行くと対応してもらえない可能性があると明記されています。
電話が緊急対応中でつながらない場合は、飼い主の名前、動物の名前・種類・年齢・性別、現在の状態、到着予定時間、診察券番号をメッセージに残す形です。対応可能であれば10分以内に折り返しがあり、折り返しがなければ他の夜間対応病院を受診するよう案内されています。受付時間内であっても対応できない場合があるとも書かれています。
日中は当日予約診療制で、LINEの受付が7:00〜11:30と14:00〜19:00、電話の受付が8:30〜11:30と15:30〜19:00です。2026年8月からLINE連携の予約システムに移行しています。予約せずに直接行っても受け付けてもらえますが、その時点での予約順の最後になります。
夜間は提携先へ搬送する病院
3つ目の型は、自院では夜間対応せず、決まった施設へ引き継ぐ病院です。
神奈川区の大口どうぶつ病院(045-434-0022)は、自院の診療を8:30〜12:00と16:00〜18:00(水曜午後は休診)としたうえで、夜間救急はDVMsどうぶつ医療センター横浜、横浜動物救急診療センター、アニマルメディカルセンターでの対応になると明示しています。電話連絡を入れて救急搬送してほしい、という案内です。
高度な医療が必要な場合の連携先も、藤井動物病院、DVMs、横浜どうぶつ眼科、JASMINEどうぶつ循環器病センター、日本動物高度医療センター川崎と具体的に挙げられています。
かかりつけを選ぶときは、この「夜間はどこへ送るか」を明示しているかどうかを見てください。 明示されていれば、候補となる施設が最初から分かります。ただし当日その施設が受け入れられるかは別なので、搬送前の電話は変わらず必要です。
夜間の費用は公式にいくらと書かれているか
夜間の診療費は、診察料と総額を分けて考える必要があります。診察料は入口の金額で、実際の支払いは検査や処置が加わった総額になります。
4施設が公式に金額を公表しています。ただし税の扱いが施設ごとに違うため、各施設の表記のまま並べます。
| 項目 | DVMs横浜(税の明記なし) | VECCS(税別) | 青葉(夜間料金) | 京浜(税込) |
|---|---|---|---|---|
| 診察料 | 10,000円(最低でも発生) | 10,000円 | 10,000円 | 11,000円 |
| 血液検査 | 犬11,000円〜/猫9,000円〜 | 20,000円〜 | 25,000円〜 | 16,000円〜 |
| レントゲン検査 | 8,000円〜(大型犬10,000円〜) | 10,000円〜 | 1〜3枚10,000円/4枚14,000円 | 9,000円〜 |
| 超音波検査 | 5,000円〜 | 10,000円〜 | 腹部・胸部エコー各10,000円 | 6,600円〜 |
| 内科の総額目安 | 疾患別に表示 | 疾患別に表示 | 公表なし | 30,000〜50,000円 |
| 手術の総額目安 | 猫・小型犬25万円〜/中型犬35万円〜/大型犬45万円〜 | 疾患別に表示 | 公表なし | 150,000〜500,000円 |
疾患別の目安も各施設が出しています。
DVMsは検査、翌朝までの入院、治療、手術を含んだ額として、膀胱炎20,000円〜、胃腸炎25,000円〜、催吐処置30,000円〜、心臓疾患と痙攣発作が各35,000円〜、尿道閉塞40,000円〜、内視鏡による摘出100,000円〜、胃切開と帝王切開が各150,000円〜、子宮蓄膿症180,000円〜、胃拡張胃捻転整復250,000円〜としています。
入院費は12時間ごとに通常6,000円〜、酸素室やICUで9,000円〜です。
VECCSは税別で、催吐処置28,000円〜、跛行30,000円〜、嘔吐・下痢50,000円〜、尿道閉塞60,000円〜、痙攣重責70,000円〜、肺水腫80,000円〜、内視鏡異物摘出140,000円〜、帝王切開160,000円〜、胃切開300,000円〜、腸閉塞400,000円〜、
子宮蓄膿症450,000円〜、脾臓摘出500,000円〜、胃捻転と胆嚢摘出が各700,000円〜としています。
京浜は税込で、てんかん発作15,000〜60,000円、催吐処置25,000〜50,000円、嘔吐・下痢25,000〜45,000円、膀胱炎30,000〜60,000円、肺水腫50,000〜90,000円、尿路閉塞60,000〜95,000円、内視鏡による異物摘出168,800円〜、帝王切開330,000円〜です。
こうして並べると、診察料は1万円台でも、検査と処置が入れば数万円、手術に至れば数十万円になることがわかります。同じ病名でも施設によって目安が数倍違う場合があるため、金額は必ず受診する施設のものを見てください。
支払い方法も先に確認しておく項目です。DVMsとVECCSは現金またはクレジットカードですが、京浜はクレジットカードのみ、青葉どうぶつ医療センターの夜間はキャッシュレスのみで、どちらも現金が使えません。
ペット保険の窓口精算に対応しているかも施設と保険会社の組み合わせで変わり、京浜はアニコムのみ、青葉はアニコムとアイペット、VECCSはアニコム・アイペット・ペット&ファミリーの保険証を持参するよう案内しています。
加入している保険がどこで使えるかを、契約内容で確かめておいてください。
夜間に電話するとき、何を伝えるか
各施設とも来院前の電話を求めていますが、これは形式的な連絡ではありません。DVMsは救急で重症度判定に力を入れていると説明しており、電話で状況を伝えることで、着いたときにすぐ診療へ入れる準備が整います。
電話で伝える内容を整理しておきます。症状がいつ始まったか、いま何が起きているか(吐いている、呼吸が苦しそう、けいれんしている、動けないなど)、思い当たる原因があるか(何かを飲み込んだ、ぶつけた、いつもと違うものを食べた)、持病と飲んでいる薬、犬種や猫種と体重、といったところです。
飲み込んだ物が疑われる場合は、同じ物が家にあれば持っていくよう案内されています。誤飲したものが何かによって処置が変わるためです。吐いたものや便、尿も、可能なら持参します。最近かかりつけで受けた血液検査や尿検査の結果があれば、それも合わせて持っていきます。
夜間は重症の子が先に診られることがあり、待ち時間や診察の順序が前後する場合があると各施設が案内しています。なお京浜のように電話での医療相談を受けていない施設もあるため、電話で症状を詳しく相談できるとは限りません。
電話番号は公式サイトの本文やフッターに書かれているものを使ってください。
DVMsの場合、サイト内の画像に古い番号(045-473-1289、045-479-6999)が残っていますが、リンク先とフッターとアクセスページはいずれも045-320-9099です。急いでいるときほど画像の数字を読み取りがちなので、文字で書かれた番号を確認してください。
閉院した施設の情報に注意
神奈川どうぶつ救命救急センターは、2025年7月末をもって閉院しています。 同院の公式サイトは現在、近隣の施設としてVECCS横浜(24時間)と、東京都八王子市のER八王子 動物高度医療救命救急センター(9:00〜22:00)を案内しています。
夜間の施設は開設も閉院もあり、診療時間の変更もあります。京浜が2026年8月に土曜の開始時刻を変えたのがその例です。ブックマークや紙のメモに残した情報は、年に一度は公式サイトで確かめておくと安心です。
区別に見た横浜市獣医師会の掲載件数
公益社団法人横浜市獣医師会は、会員病院を区別に検索できるページを公開しています。ここに掲載されている件数を数えると、2026年9月11日時点で全18区合計234件でした。
| 区 | 掲載件数 | 区 | 掲載件数 |
|---|---|---|---|
| 青葉区 | 29 | 緑区 | 11 |
| 神奈川区 | 20 | 港北区 | 10 |
| 旭区 | 18 | 南区 | 10 |
| 戸塚区 | 18 | 中区 | 8 |
| 港南区 | 17 | 保土ヶ谷区 | 8 |
| 都筑区 | 17 | 泉区 | 7 |
| 磯子区 | 16 | 西区 | 7 |
| 金沢区 | 15 | 瀬谷区 | 6 |
| 鶴見区 | 14 | 栄区 | 3 |
この数字を読むときに、前提を3つ押さえておいてください。
ひとつは、これが検索ページに掲載されている件数であり、市内の動物病院の総数ではないという点です。獣医師会に加盟していない病院はこの一覧に載りません。実際の病院数はこれより多くなります。
ふたつめは、同会のトップページには「会員病院300件以上」という表記があり、検索ページで数えた234件と一致しないことです。どちらが会員数の実態かは同会に確認しないとわからないため、記事では検索ページで実際に数えた件数を載せています。
みっつめは、区ごとの動物病院数を公表している公的な統計が見つかっていないことです。農林水産省の統計は都道府県単位までで、区別の内訳はありません。横浜市が公開している衛生関係の統計にも、区別の動物病院数を並べた形のデータは置かれていません。
区の順位を語れる公的なデータは存在しないため、上の表は獣医師会の検索ページという限られた母数で見た分布として受け取ってください。
そのうえで実務的に使うなら、住む候補の区を決めたあとに同会の検索ページでその区を開き、自宅から通える範囲に何院あるかを自分の目で確かめるのが確実です。区の合計数より、自宅から徒歩や車で行ける距離に何院あるかのほうが、暮らしには直接効きます。
検索ページでは、各病院の院長名、住所、電話番号が地図上に並びます。公式サイトのURLが載っている病院もあるので、診療時間や休診日、夜間にどこを案内しているかはそこで確認できます。
神奈川県全体で見た動物病院の数
区別のデータがない一方で、都道府県単位なら公的な統計があります。
農林水産省が令和8年3月6日に公表した「都道府県別飼育動物診療施設の開設届出状況」(調査時点は令和7年12月31日)によると、神奈川県の飼育動物診療施設は1,243施設です。内訳は産業動物が75、小動物その他が1,168となっています。
全国で見ると、東京都の2,024施設に次ぐ2位です。3位は北海道の1,149施設ですが、北海道は産業動物が612を占めるため、犬猫を診る小動物その他だけで比べると神奈川県の1,168は東京都に次ぐ規模になります。千葉県890、大阪府880、埼玉県874、愛知県833と続きます。
県内には横浜市のほか川崎市、相模原市といった人口の多い都市があるため、この1,243すべてが横浜市内にあるわけではありません。それでも、動物病院の絶対数という点で神奈川県が全国有数の環境にあることは、この統計から言えます。
引越し前に確認しておくこと
医療環境を理由に住まいを選ぶなら、内見の段階で次を確かめておくと、住み始めてから慌てずに済みます。
| 確認すること | 確かめ方 |
|---|---|
| 夜間の施設まで実際に何分かかるか | 深夜の道路状況で経路を確認する。高速を使う場合は出口の制約も見る |
| その施設が自分のペットを診てくれるか | 犬猫以外を飼っている場合は電話で受け入れの可否を聞く。DVMsは犬と猫のみ |
| 予約が要るか、電話だけでよいか | 施設ごとに違う。京浜は完全予約制、青葉どうぶつ医療センターは予約優先制 |
| 支払い方法 | 現金が使えない施設がある。カードの携行が前提になる場合を確認する |
| 加入している保険の窓口精算の可否 | 施設ごとに対応する保険会社が違う。契約先が使えるか確かめる |
| 深夜の枠が何曜日にあるか | 毎日ではない施設がある。曜日を確認しておく |
| かかりつけ候補の診療時間と休診日 | 病院の公式サイトで確認する。仕事帰りに間に合うか、土日に開いているか |
| かかりつけ候補が夜間にどこを案内しているか | 公式サイトに書かれていることが多い。なければ初診のときに聞く |
最後の項目は特に効きます。大口どうぶつ病院のように、夜間の搬送先を具体的に挙げている病院なら、いざというときの行き先が最初から決まります。かかりつけを決めるときに「夜間に急変したらどこへ行けばよいか」を確認しておいてください。
夜間の施設は万一のときに使う場所であって、日常の診療を担うところではありません。DVMsも京浜もVECCSも、夜間に行った処置の内容をかかりつけ医に引き継ぐ形をとっており、その前提でかかりつけを持っておくことが求められます。引越しの前後は、かかりつけと夜間の行き先をセットで決めておくと安心です。
参考情報
この記事に書いた各施設の情報は、2026年9月11日に以下の公式サイトで確認しました。診療時間や費用は変わることがあるため、受診の前には最新の内容を確かめてください。
- DVMsどうぶつ医療センター横浜(救急診療センター・二次診療センター・診療費・アクセス)
- 横浜動物救急診療センター VECCS YOKOHAMA(診療案内・料金)
- 京浜夜間動物病院(診療案内・診療料金・よくあるご質問・診療時間の変更告知)
- アニマルメディカルセンター(救急医療センターの診療案内)
- 青葉どうぶつ医療センター(夜間救急・料金案内)
- 上大岡キルシェ動物医療センター(診療案内・対象動物・夜間診療)
- 大口どうぶつ病院(夜間救急・高度医療)
- 神奈川どうぶつ救命救急センター(閉院の告知)
- 公益社団法人横浜市獣医師会 会員病院検索
- 農林水産省「都道府県別飼育動物診療施設の開設届出状況」(令和7年・PDF)
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