保護猫カフェは、行政の動物愛護センターや保護団体から引き取った猫たちと触れ合える場所です。通常の猫カフェと同じように時間制で猫と過ごせますが、気に入った猫がいれば里親として迎えることもできるのが大きな違いでしょう。
都内には保護猫カフェが点在しており、猫との出会いを楽しみながら保護活動に関われる場として注目されています。この記事では7店舗について、料金・営業時間・予約の要否・年齢制限・譲渡条件を公式サイトで確認してまとめました。
通常の猫カフェと保護猫カフェの違い
保護猫カフェに初めて行く方がまず気になるのは、通常の猫カフェとの違いではないでしょうか。
| 比較項目 | 通常の猫カフェ | 保護猫カフェ |
|---|---|---|
| 在籍猫の由来 | ブリーダーやペットショップから購入 | 保護団体・愛護センターから引き取り |
| 猫種 | 純血種が多い | ミックス猫が中心 |
| 譲渡(里親) | 基本的に不可 | 条件を満たせば可能 |
| 60分料金の目安 | 1,200〜1,800円 | 1,000〜2,000円 |
| 利用料の使途 | 店舗運営費 | 猫の医療費・飼育費にも充当 |
| 運営母体 | 企業・個人 | NPO法人・愛護団体が多い |
保護猫カフェだからといって猫の人懐こさが劣ることはありません。スタッフが丁寧にケアしている猫たちはフレンドリーに接してくれますし、なかには人の膝の上でくつろぐのが大好きな猫もいます。料金は通常の猫カフェとほぼ同等かやや安めで、利用料の一部が猫の医療費や飼育費に充てられるため、カフェを楽しむだけでも保護活動への支援になります。
東京の保護猫カフェ7選 料金・営業時間比較
都内各地に点在する保護猫カフェのなかから、アクセスの良さと運営実績をもとに7店舗を選びました。
| 店名 | 最寄り駅 | 営業時間・定休日 | 60分料金 | 予約 | 年齢制限 |
|---|---|---|---|---|---|
| 東京キャットガーディアン 大塚シェルター | 大塚駅 徒歩5分 | 平日14:00〜18:00/土日祝13:00〜18:00・火曜定休 | 寄付制 | 不要(火曜の里親面談のみ要予約) | 公式に記載なし |
| ネコリパブリック 東京池袋店 | 池袋駅西口 徒歩5分 | 11:00〜22:00・木曜定休(祝日は営業) | 平日1,760円/土日祝1,980円 | 予約優先 | 公式に記載なし |
| ネコリパブリック 東京お茶の水店 | 御茶ノ水駅 徒歩5分 | 平日12:00〜19:00/休日11:00〜18:00・木曜定休 | 平日1,760円/土日祝1,980円 | 予約優先 | 公式に記載なし |
| BAKENEKO CAFE 化猫茶屋 | 西早稲田駅 徒歩6分 | 11:00〜20:00(L.O.19:00)・月/水曜定休 | 1,500円 | オンライン予約可(4名以上は電話) | 小学生未満は入場不可 |
| 保護猫カフェ たまゆら | 人形町駅 徒歩1分 | 火〜金13:00〜16:00・18:00〜21:00/土日祝13:00〜18:00・月曜定休 | 1,500円 | 平日は予約不可、土日祝は当日12時から電話のみ | 未就学児は利用不可 |
| 浅草ねこ園 | 浅草駅 徒歩6分 | 12:00〜20:00・火曜休園 | 1,000円(3歳〜中学生900円) | メール・電話で受付 | 3歳未満は入園不可 |
| 保護猫カフェ Meooow! | 戸越銀座駅 徒歩5分 | 13:00〜20:00・水曜定休 | 1,000円 | 土日祝は予約制 | 公式に記載なし |
料金はいずれも1名あたりの時間制です。ドリンクが料金に含まれる店と、そうでない店があります(Meooow! は2023年10月にワンドリンクの提供を終了し、現在は1本100円での販売です)。
見落としやすいのが予約と年齢制限です。土日祝は予約制の店があり、未就学児が入れない店もあります。ふらっと立ち寄れるとは限らないので、行く前に上の表で確認してください。
各店舗の詳細と特徴
東京キャットガーディアン 大塚シェルター
豊島区南大塚にある日本初の開放型シェルターで、NPO法人東京キャットガーディアンが運営しています。都内随一の約100頭の保護猫が暮らしており、年間数百頭の譲渡実績を持つ東京の保護猫活動の中核的な存在です。
入場料は金額を来場者にゆだねる寄付制。猫カフェ・譲渡会場・猫関連グッズのショップを兼ねた複合施設です。JR大塚駅から徒歩5分、平日14:00〜18:00・土日祝13:00〜18:00の営業(火曜定休)。
規模が大きいぶん、さまざまな性格の猫がいます。人懐こい猫から少し警戒心の強い猫まで個性豊かで、何度訪れても新しい出会いがあるのが魅力です。里親としての譲渡相談はもちろん、一時預かりボランティアの募集も行っています。
ネコリパブリック 東京池袋店
「日本の猫の殺処分をゼロに」を掲げるネコリパブリックの東京拠点。池袋駅西口から徒歩5分の中根ビル4階で、おとな猫を中心にした里親募集を行っています。
モノトーンのおしゃれな店内で、猫はおとな猫が中心です。料金は平日が30分1,430円・60分1,760円・120分2,750円、土日祝が30分1,650円・60分1,980円(延長は30分ごとに660円)。22:00まで営業している点が大きな魅力で、仕事帰りにゆっくり保護猫と過ごせます。木曜定休(祝日の場合は営業)。
入店時に「入国手続き」という独自のシステムがあり、猫たちの「国」に入るというコンセプトも楽しいポイントです。
ネコリパブリック 東京お茶の水店
御茶ノ水駅から徒歩5分、文京区湯島のCRANEビル4階にあるネコリパブリックの2号店。料金体系は池袋店と共通です。平日12:00〜19:00、休日11:00〜18:00の営業で、木曜定休(祝日の場合は営業)。現在は予約優先で運営されているため、公式サイトの予約ページから押さえてから向かうのが確実です。
池袋店に比べてこぢんまりとしたスペースですが、そのぶん猫との距離が近く、アットホームな雰囲気を楽しめます。秋葉原からも徒歩圏内なので、秋葉原方面に用事がある方にもアクセスしやすい立地です。
BAKENEKO CAFE 化猫茶屋(西早稲田)
「捨て猫や保護猫が飼い猫に化ける」をコンセプトにした保護猫カフェ。西早稲田駅から徒歩約6分、新宿区大久保の諏訪通り沿いに位置しています(公式サイト: bakeneko-cafe.tokyo)。
料金は30分1,000円、1時間パック1,500円、2時間パック2,400円、3時間パック・平日限定フリープランが各3,000円、延長は30分800円。学生証の提示で20%割引、小学生は半額になります。小学生未満は入場できません(小学生は保護者の同伴が必要)。
営業は11:00〜20:00(ラストオーダー19:00)で、月曜・水曜が定休日。電話は03-6161-2929で、4名以上の予約は電話受付です。店内は靴下の着用が必須で、忘れた場合は店内で購入できます。香水をつけての来店は、成分によっては猫に危険が及ぶため控えるよう公式が案内しています。
保護猫カフェ たまゆら(人形町)
都営浅草線・東京メトロ日比谷線の人形町駅から徒歩わずか1分という抜群のアクセス。中央区日本橋人形町の大江戸アクセスビル3階にあります。
営業時間が2部制になっている点に注意してください。火曜〜金曜は13:00〜16:00と18:00〜21:00で、16時から18時のあいだは閉まっています。土日祝は13:00〜18:00の通し、定休日は毎週月曜。最終受付はいずれもクローズの1時間前です。
料金は1時間1,500円、以降20分ごとに400円。平日はフリータイムがあり、2時間以上の利用で2,500円です。貸切プランも用意されています。未就学児は利用できず、小学生以下は大人の付き添いが必要です。店内は靴下の着用をお願いしており、持っていない場合は1足100円で購入できます。
予約の受け方も独特です。平日は予約を受け付けておらず直接来店、土日祝は当日12時から電話でのみ受け付けています。ひとりで運営されているため電話が取れないこともあると案内されているので、つながらないときは時間を置いてかけ直してください。飲食の提供はなく、蓋つきのドリンクなら持ち込めます。
浅草ねこ園(浅草)
浅草で唯一の保護猫カフェとして長年営業している老舗です。台東区花川戸のビル3階にあり、浅草駅から徒歩6分。
料金は60分1,000円(3歳〜中学生は900円)、延長は30分400円。平日限定の3時間居放題は2,300円です。12:00〜20:00の営業で、火曜は休園(火曜が祝日の場合は翌日)。電話は03-6231-7944、予約はメールでも受け付けています。
3歳未満は入園できず、3歳以上でもおとなしく過ごせるお子さまに限られます。ドリンクの提供はなくペットボトルの販売のみです。浅草寺から徒歩2分で、観光のついでに立ち寄れる立地も魅力でしょう。
保護猫カフェ Meooow!(品川区・戸越銀座)
品川区荏原に位置する譲渡型の保護猫カフェ。戸越銀座駅から徒歩5分ほどの住宅街にあり、行き場のない猫たちの新しい家族を見つけることを目的に運営されています。
料金は60分1,000円、延長は15分ごとに200円。13:00〜20:00の営業で水曜定休です。土日祝は予約制なので、公式サイトの予約システムから押さえてから向かってください。1,000円ごとに1つ捺印されるポイントカードがあり、20ポイントで1時間無料になります。
アットホームな雰囲気のなかで保護猫と過ごせる空間で、スタッフに猫の性格や飼育について相談しやすい環境が整っています。2023年10月にワンドリンクの提供は終了し、現在は1本100円での販売です(蓋つきなら持ち込みも可)。入店時は靴下の着用が必要で、忘れた場合は1足200円で購入できます。土日祝の13時から17時ごろが最も混み合うと公式が案内しています。
初めて行くときに戸惑いやすいこと
ネコリパブリックの2店は、初回利用時に「ネコリパブリック=猫共和国の国民」として登録する仕組みがあります。入店が入国にあたるという世界観づくりで、公式サイトも初めての方向けに案内を出しています。手続き自体は難しくありませんが、時間に余裕を持って行くと落ち着いて始められます。
飲食についても店ごとに考え方が違います。たまゆらと浅草ねこ園は飲食の提供がなく、たまゆらは蓋つきのドリンクなら持ち込めます。浅草ねこ園はペットボトルの販売のみ。猫が誤ってこぼした飲み物に触れないようにするための配慮なので、持ち込む場合も蓋つきを選んでください。
里親になるまでの流れ
保護猫カフェで気に入った猫がいた場合、里親になるにはいくつかのステップを踏む必要があります。店舗によって細かな違いはありますが、おおむね以下の流れが一般的です。
| ステップ | 内容 | 所要期間 |
|---|---|---|
| 1. カフェ訪問 | 猫と触れ合い、気になる猫を見つける | 当日 |
| 2. 里親申し込み | スタッフに相談し、申込書を提出 | 当日〜数日 |
| 3. 審査・面談 | 飼育環境や生活状況の確認 | 1〜2週間 |
| 4. トライアル | 自宅で一定期間(1〜2週間)一緒に暮らす | 1〜2週間 |
| 5. 正式譲渡 | 問題がなければ正式に家族として迎え入れ | トライアル後 |
審査では、ペット可物件に住んでいるか、終生飼育の意志があるか、適切な飼育環境を用意できるかといった点が確認されます。一人暮らしの方や高齢の方の場合は追加の条件が設けられることもありますが、門前払いにはならないケースがほとんどで、個別の事情を考慮してもらえます。
譲渡時には医療費の一部負担として、1匹あたり2万〜5万円程度の譲渡費用が発生するのが一般的です。この費用はワクチン接種や避妊・去勢手術、健康診断などの実費に充てられるもので、猫の購入代金ではありません。
保護猫カフェの料金比較
保護猫カフェの料金は通常の猫カフェとほぼ同水準か、やや安めの設定です。
| プラン | 料金相場 |
|---|---|
| 30分 | 500〜1,000円 |
| 60分 | 1,000〜1,700円 |
| フリータイム | 2,300〜3,000円 |
| ドリンク | 込み〜400円 |
| おやつ | 200〜400円 |
なかには「応援チケット」や「サポーター制度」を設けている店舗もあり、追加の寄付が可能です。利用料の使途が明確に開示されている保護猫カフェが多いため、自分のお金がどのように活用されているかを知ったうえで支援できるのも安心感につながります。
東京キャットガーディアンの寄付制は金額の下限がないため、初めての方でも気軽に訪れやすいシステムです。
保護猫カフェでのマナー 通常の猫カフェとの違い
基本的なマナーは通常の猫カフェと同じですが、保護猫ならではの配慮が必要な場面があります。
保護猫のなかには過去のつらい経験から人間に対して警戒心が強い猫もいます。こうした猫には無理に近づかず、遠くから見守るだけにとどめましょう。時間が経つと向こうから近づいてきてくれることもありますし、そうでなくてもその猫のペースを尊重することが大切です。
靴下の着用と手指消毒は必須。フラッシュ撮影は禁止ですが、通常の写真撮影はほとんどの店舗で許可されています。SNSに写真をアップする際は店舗名のタグ付けを歓迎しているケースも多く、投稿が保護猫の認知度向上につながることもあります。
年齢制限は店舗によって異なるため事前に確認してください。小学生以下のお子さんは保護者同伴が必須とされるケースがほとんどです。浅草ねこ園は3歳以上から入園可能で、比較的子連れ利用に対応しやすい環境です。
保護猫カフェを支援する方法 訪問以外にもできること
保護猫カフェを利用すること自体が支援になりますが、それ以外にもできることがあります。
Amazonのほしいものリストを公開している保護猫カフェが多く、猫砂やフード、おもちゃなどの物資を寄付できます。直接訪問できなくても支援に参加できる手段として広く活用されています。
月額制のサポーター制度を設けている団体もあります。ネコリパブリックや東京キャットガーディアンでは、月々の寄付で継続的に保護活動を支援する仕組みが整っています。一時預かりボランティアとして、自宅で一定期間保護猫の世話をするという関わり方もあります。
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参考情報
各店舗の住所・営業時間・料金・予約方法・年齢制限は、下記の公式サイトで確認したものです。条件は変わることがあるため、来店前に最新の情報をご確認ください。
- 東京キャットガーディアン 開放型シェルター
- ネコリパブリック 東京池袋店
- ネコリパブリック 東京お茶の水店
- BAKENEKO CAFE 化猫茶屋
- 保護猫カフェ たまゆら
- 浅草ねこ園
- 保護猫カフェ Meooow!
まとめ
東京の保護猫カフェは、猫との触れ合いと保護活動への参加を両立できる場所です。料金は60分1,000〜1,980円で、通常の猫カフェとほぼ同等。猫を迎えたいと考えている方にとっては、ペットショップとは違った形で猫との縁が生まれる場として、一度足を運んでみる価値があります。
ただしふらっと立ち寄れる店ばかりではありません。土日祝が予約制の店、平日は予約を受けない店、営業が昼と夜の2部に分かれている店があり、未就学児が入れない店もあります。行き先を決めたら、この記事の比較表と公式サイトで「その日その時間に入れるか」を確かめてから向かってください。