大阪府岸和田市の丘陵地に広がる蜻蛉池公園(とんぼいけこうえん)は、約200種2,300株のバラ園や約40種10,000株のあじさい園を擁する花の名所です。大きな池を中心にした園内は遊歩道が整備されており、犬連れの散歩スポットとして南大阪エリアで根強い人気があります。

2024年11月には大芝生広場に関西最大級の天然芝ドッグラン「WAN-TO(ワンと)」が新設され、リードなしで走らせたい飼い主にとっても選択肢が一気に広がりました。約4,000平米の天然芝フィールドにカフェまで併設されたこの施設は、蜻蛉池公園を訪れる理由そのものになっています。

この記事では、蜻蛉池公園の犬連れルール、ドッグラン「WAN-TO」の料金・設備、バラ園やあじさい園を巡る散歩コース、周辺のペット可カフェまでまとめました。

蜻蛉池公園のペットルールをエリア別に整理

蜻蛉池公園では園路・広場などの一般エリアで犬の散歩が認められています。一方、スポーツ施設などの一部有料施設にはペット全般が入れません

エリアペット同伴補足
園路・広場・花木園可能リード着用必須(2m以内)
バラ園可能リード着用、他の来園者への配慮が必要
あじさい園可能通路が狭い箇所あり。混雑期は譲り合いを
水仙郷可能斜面の園路を歩く形式
大芝生広場(ドッグランWAN-TO)有料施設WAN-TO利用者のみリードなし可
スポーツ施設(テニスコート等)不可有料施設はペット全般入場不可
遊具エリア(とんぼ遊具・ちょう遊具)注意が必要お子さんが多い。犬連れは周囲に配慮

公式サイトに記載されている散歩時のルールは次のとおりです。

  • 伸縮しないリードを着用し、長さは2m以内に制御する
  • 犬の排せつ物は必ず持ち帰る
  • 園内でのブラッシングは禁止
  • 場所の占領行為や他の来園者に迷惑となる行為は禁止
  • 犬の集団での撮影は他の来園者の迷惑になるため遠慮する

補助犬(盲導犬・介助犬・聴導犬)はすべてのエリアに同伴できます。

関西最大級ドッグラン「WAN-TO」の詳細

2024年11月23日、蜻蛉池公園の大芝生広場に約4,000平米の天然芝ドッグラン「WAN-TO(ワンと)」がオープンしました。運営はトライト株式会社で、関西最大級の広さと天然芝の足腰にやさしいフィールドが特徴です。

施設概要と料金

項目内容
面積約4,000平米(全面天然芝)
エリア小型犬専用エリア(体高40cm・体重10kg未満) / 中・大型犬優先エリア(体高40cm・体重10kg以上)の2区画
入場時間通常営業 10:00〜16:00(退出17:00)/サマータイム営業 15:00〜20:00(退出19:30)
定休日公式カレンダー(Googleカレンダー)で要確認
頭数制限利用者1名につき大型犬2頭まで、小型犬4頭まで
利用条件生後6ヶ月を過ぎていること。ヒート中の利用は避ける。闘犬(アメリカンスタッフォードシャーテリア、ピットブル、土佐犬など)はサイズに関わらず利用不可
入れない犬超大型犬(体高70cm・体重40kg以上)は小型犬専用エリア・中大型犬優先エリアのいずれも利用不可
同伴者の条件16歳以下の飼い主は保護者の同伴が必要。未就学児と犬以外の動物は入れない
必要書類狂犬病予防注射済証明書、混合ワクチン接種証明書(5種以上・5年以内)
受付方法WanPassアプリで事前登録。証明書の承認に1〜5営業日かかる

料金は2025年12月15日に改定されています。他サイトには改定前の金額(平日ビジター500円など)が残っていることがあるので注意してください。

区分平日土日祝
ビジター600円/1頭1,600円/1頭
会員(利用時)100円/1頭600円/1頭

会員登録には別途費用がかかります。公式に案内されている会員プランはブロンズ(3ヶ月)6,000円/1頭、ゴールド(6ヶ月)8,000円/1頭の2種類です。月2回以上通うならブロンズ会員でも元が取れる計算です。

フィールドの特徴

天然芝はクッション性が高く、アスファルトや人工芝に比べて肉球への負担が小さいのが利点です。夏場の表面温度も上がりにくく、足裏の火傷を避けやすくなります

エリアは小型犬専用と中大型犬優先の2つに分かれています。運営元のプレスリリースには、両エリアにトンネル・シーソー・ハードルなどのアジリティが小型犬用と中大型犬用の両サイズで用意されていると書かれています。公式サイトにはフォトスポットの案内もあります。

足洗い場や水飲み場、日よけの有無は公式の記載から確認できませんでした。必要なものは持参し、現地で確かめてください。

併設カフェ

愛犬と一緒にくつろげるオープンカフェが併設されています。営業時間は10:00〜16:00(ラストオーダー15:30)です。運営元のプレスリリースでは、専属パティシエによる季節のフルーツタルトとドリンクが紹介されています。

なおドッグラン内での飲食・喫煙は公式に禁止されているため、休憩はカフェスペースで取る形になります。

利用時の注意点

排せつ物の処理用具は持参が必要です。施設に専用のフンBOXはありますが、フン袋は受付で配布される形式のため、自分のものも持っておくと安心です。

いちばん気をつけたいのは営業時間です。公園公式のドッグランページには通常営業(10:00〜16:00)とサマータイム営業(15:00〜20:00)の2種類が案内されており、時期によっては午前中に行っても開いていません。どちらが適用されるかは公式カレンダーとWAN-TOのInstagramで告知されるため、出かける前に必ず確認してください。天候や管理作業でも変更になります。

もうひとつは事前登録です。WanPassアプリに狂犬病とワクチンの証明書を登録する必要があり、承認に1〜5営業日かかります。今日思い立って行っても入れません。遊ばせたい日の1週間前には登録を済ませておきましょう。

ドッグランを使わなくても犬と入れるカフェがある

WAN-TOにもカフェが併設されていますが、公園にはもう1軒、犬と一緒に座れるカフェがあります。

hachiiroカフェは和泉市で活動する養蜂家が営むカフェで、公式ページに「犬も一緒に」という案内があります。「ワンちゃんと一緒に座ってゆっくりしていただけるテラス席もございます」と明記されており、散歩のついでに立ち寄れます。

とんぼ池公園で採れた蜂蜜を使ったメニューが看板で、はちみつレモネード600円、はちみつジェラート、ほっと珈琲400円(レシート提示で2杯目以降半額)などがあります。とんぼ池公園産や和泉市産の非加熱の蜂蜜も販売しています。

注意したいのは営業日です。公式に案内されている営業時間は土日祝の11:00〜16:00(ラストオーダー15:30)で、季節によって変わります。毎月の営業日カレンダーが公式に出ているので、平日に行く予定なら開いているかを先に確認してください。第2駐車場の出口側からが近い場所にあります。

おすすめ散歩コース3選

蜻蛉池公園は起伏のある丘陵地に位置しています。花の名所を巡りながら、愛犬との散歩を楽しめるコースを3つ紹介します。

コース1: バラ園周回コース(約1.5km / 所要30〜40分)

第2駐車場を起点に、バラ園を中心に歩くルートです。蜻蛉池公園のバラ園は約200種2,300株を擁し、大阪府内でも屈指の規模を誇ります。春バラの見頃は5月中旬〜6月上旬、秋バラは10月下旬〜11月中旬です。

園路は舗装されており、バラの花壇を眺めながらゆったり歩けます。小型犬やシニア犬にも無理のない距離感です。バラのシーズン中は来園者が増えるため、平日午前の散歩がおすすめです。

コース2: あじさい園・水仙郷を巡る花めぐりコース(約2.5km / 所要50〜60分)

第2駐車場または第3駐車場からあじさい園を経由し、水仙郷まで足を延ばすルートです。あじさい園には約40種10,000株のあじさいが植えられており、6月上旬〜下旬に見頃を迎えます。水仙郷は約60,000球以上のニホンスイセンが斜面一面に咲き、例年1月中旬〜2月いっぱいが見頃です。

あじさい園は通路がやや狭い箇所があるため、すれ違い時にはリードを短く持ちましょう。水仙郷は斜面を利用した構造になっているため、足腰の弱い犬は無理をせず手前で折り返す判断も大切です。

コース3: 大池一周・展望広場コース(約3km / 所要60〜70分)

公園の中心にある蜻蛉池(大池)をぐるりと一周するコースです。池のほとりには白鳥やカモが泳いでおり、水辺の景色を楽しみながら歩けます。途中の展望広場からは泉州エリアの丘陵地を見渡せる開放的な眺望が広がります。

アップダウンがあるため中型犬〜大型犬の運動にちょうどよく、体力のある犬と飼い主向きです。もみじ谷を通るルートを選べば、秋には紅葉のトンネルを歩く体験もできます。初夏の新緑も見ごたえがあるため、季節を問わず楽しめるコースです。

蜻蛉池公園の花カレンダー

愛犬との散歩をより楽しむために、季節ごとの花の見どころを整理しました。

時期花・植物場所規模
1月中旬〜2月ニホンスイセン水仙郷約60,000球以上
3月〜4月サクラ、コブシ園内各所
4月〜5月フジ、ツツジ、ユキヤナギ、レンギョウ花木園
5月中旬〜6月上旬春バラバラ園約200種2,300株
5月〜6月ハナミズキ花木園
6月上旬〜下旬あじさいあじさい園約40種10,000株
10月下旬〜11月中旬秋バラバラ園約200種2,300株
11月〜12月紅葉(カエデ)もみじ谷数十本

どの季節に訪れても何かしらの花が咲いている点が蜻蛉池公園の強みです。犬連れ散歩のついでに花を眺める楽しみ方ができます。

蜻蛉池公園バラ園を犬連れで楽しむ実践ポイント

蜻蛉池公園のバラ園は約200種2,300株を擁し、府営公園のバラ園としては大阪府内屈指の規模です。犬連れで訪れる読者向けに、シーズン中の歩き方と撮影のコツを整理します。

春バラと秋バラの見頃を狙う

蜻蛉池公園のバラは年に2度ピークがあります。

シーズン見頃雰囲気
春バラ5月中旬〜6月上旬花数が最も多く、色も鮮やか。新緑とのコントラストが映える
秋バラ10月下旬〜11月中旬春に比べて花は少なめだが、香りが強く色合いが深い。気温が穏やかで犬の散歩に向く

夏場は花が一旦休む剪定期間に入り、見頃を外すと寂しい園内になるため、訪問はシーズンに合わせるのが基本です。秋バラのほうが暑さによる体力消耗が少なく、犬連れには歩きやすい時期と言えます。

平日午前が犬連れに最適

シーズン中の蜻蛉池公園バラ園は来園者が増え、土日祝の昼前後は通路が混雑します。犬を連れて落ち着いて撮影や散策をするなら、平日午前9時〜11時頃が最も穏やかです。

平日午前の利点を整理します。

  • 通路がすいているため、他の来園者とのすれ違いストレスが少ない
  • 太陽の光が斜めから入る時間帯で、バラの色と犬の毛並みが両方きれいに写る
  • 駐車場(第2駐車場が最寄り)に余裕がある
  • 6月や10月の午前中は気温が安定しており、アスファルト面の温度も低い

混雑するシーズン週末を避けることは、犬のストレス軽減という意味でも重要です。

散歩中のバラ園マナーをもう一度確認

公式の散歩ルールに加え、バラ園エリアでは次のような配慮が望まれます。

  • 花壇の縁石を踏まない位置でリードを保持する。バラの根元にマーキングをさせない
  • 花を背景にした撮影で、犬を花壇の中に入れる行為は禁物
  • 通路が狭くなる場所では、リードを短く持ち直して他の来園者を先に通す
  • ブラッシングは園内では禁止のため、撮影前のお手入れは自宅で済ませる
  • バラ園内のベンチを長時間占有しない(写真スポット周辺は譲り合いの場)

公式ルールの「2m以内のリード」「ブラッシング禁止」「排せつ物の持ち帰り」を守ったうえで、バラを楽しむ他の来園者への配慮が、犬連れの散歩を続けやすい環境を保ちます。

バラ園と他の花エリアをセットで楽しむ動線

シーズンが重なる時期は、バラ園だけでなく園内の他エリアと組み合わせると、犬と一緒に半日の花めぐりが成立します。

時期バラ園と組み合わせやすいエリアおすすめ動線
5月下旬〜6月上旬あじさい園(6月上旬から見頃)第2駐車場 → バラ園 → あじさい園 → 大池周辺で休憩
10月下旬〜11月中旬もみじ谷(11月から紅葉)第2駐車場 → バラ園 → もみじ谷 → 展望広場

第2駐車場を起点にすればバラ園・あじさい園の両方に短い距離でアクセスできます。歩く距離は約1.5〜2km、所要は40〜60分が目安です。犬の体力に合わせて折り返し地点を調整してください。

蜻蛉池公園での散歩やドッグランのあとに立ち寄れるお店を紹介します。

店名住所犬同伴の条件特徴
WAN-TO併設カフェ蜻蛉池公園 大芝生広場内犬と一緒に利用可(ウッドデッキ・店内)ドッグラン併設のオープンカフェ。10:00〜16:00(L.O.15:30)。運営元のプレスリリースでは専属パティシエによる季節のフルーツタルトとドリンクを紹介。ドッグラン内での飲食は不可
たるの店 山麓苑大阪府岸和田市河合町1221-2要予約(ペット同伴可の樽個室あり・大型犬も可)樽を改造した個室でジンギスカンや炭火焼きを楽しめる。犬にはおむつ着用が必要。個室前に屋根付きスペースあり。定休日は月・木(公式)
WHATAWON(ワタワン)大阪府岸和田市岸の丘町1-32-1施設内のほとんどの場所で同伴可(店舗により可否が異なり店前のサインで確認)。リードもしくはカート・抱っこで、リードは短く持つ。室内で排泄コントロールが難しい場合のみマナーおむつ。狂犬病・混合ワクチン接種済みで、ヒート中・妊娠中は不可2024年5月オープンの滞在型モール。屋外ドッグラン2エリア、室内ドッグランも完備。店舗ごとに同伴可否が異なるため公式のペットマナー案内を確認

各店舗のペット同伴ルールは変更される場合があります。訪問前に電話やSNSで最新情報を確認してください。

WAN-TOができて、この公園の使い方が変わった

南大阪で犬連れの公園といえば、大泉緑地(堺市)や浜寺公園(堺市)が定番でした。蜻蛉池公園も「花がきれいな公園」として知られてはいたものの、犬連れの目的地としては少し遠い印象が否めませんでした。

WAN-TOの開設でこの構図が変わりつつあります。大阪府が案内している府営公園のドッグランは深北緑地・住之江公園・大泉緑地・浜寺公園・蜻蛉池公園・せんなん里海公園の6か所ですが、府のページに規模や料金の記載はなく、条件は公園ごとに違います。そのなかで約4,000平米の天然芝にカフェを併設したWAN-TOは、規模でも過ごし方でも性格が異なります。天然芝のフィールドにカフェが併設されている点も、走らせたあとに同じ場所で犬と休憩できるという過ごし方につながっています(ドッグランの中では飲食できないため、休憩はカフェスペースで取ります)。

さらに、蜻蛉池公園のバラ園やあじさい園といった既存の見どころとドッグランを組み合わせれば、「花を見ながら散歩 → ドッグランで遊ぶ → カフェで休憩」という半日コースが成立します。車で10分ほどの場所にはWHATAWON(ワタワン)もあり、ペット同伴の買い物やランチまで組み込めば一日中楽しめるでしょう。

岸和田市・和泉市エリアが「南大阪の犬連れおでかけ拠点」になりつつある流れは、今後も注目に値します。

駐車場・アクセス情報

蜻蛉池公園には3つの常設駐車場があります。

駐車場台数犬の散歩・ドッグランとの相性
第1駐車場約255台遊具エリアに近い。花木園への散歩に便利
第2駐車場約600台バラ園・あじさい園に近い。花めぐりコースの起点
第3駐車場約170台ドッグランWAN-TOに最も近い。WAN-TO利用時はここが推奨

駐車料金は普通車で平日300円/日、土日祝600円/日です(大型バス・マイクロバスは平日1,050円、土日祝2,100円)。24時を超えると翌日分が加算されます。料金は入庫から出庫までの金額で、途中出庫はできません

交通手段ルート
電車+バス南海電車「岸和田駅」から南海バス「愛彩ランド」行き乗車、「蜻蛉池公園前」下車すぐ(約22分)
電車+バスJR阪和線「下松駅」から南海バス「道の駅愛彩ランド」行き、「蜻蛉池公園前」下車すぐ
阪和自動車道「岸和田和泉IC」から約10分

公園は丘陵地にあるためバスの本数が限られています。犬連れの場合は車でのアクセスが現実的です。

まとめ

蜻蛉池公園はバラ園やあじさい園を犬と一緒に散歩できる花の名所であり、2024年11月にオープンした関西最大級のドッグラン「WAN-TO」によって犬連れのおでかけ先としての魅力が大きく高まりました。天然芝のフィールドでリードなしで走らせ、カフェで一息ついてから園内の花を眺めて帰る。そんな贅沢な休日の過ごし方ができる公園は、大阪でもそう多くありません。

ドッグランの料金や営業時間は変更されることがあるため、訪問前にWAN-TO公式Instagram(@wanto_dogrun)や蜻蛉池公園公式サイトで最新情報を確認してください。公園管理事務所の電話番号は072-443-9671です。

日帰りで楽しむのはもちろん、遠方から訪れるなら関西で愛犬と泊まれる宿に1泊して、翌朝の涼しい時間帯にもう一度バラ園やドッグランをゆっくり満喫する過ごし方もおすすめです。

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参考情報

料金・営業時間・利用条件・駐車料金は、下記の公式ページで2026年8月20日に確認したものです。ドッグランの営業時間は時期によって変わるため、出かける前に公式カレンダーとInstagramをご確認ください。

公園管理事務所の電話番号は072-443-9671、WAN-TOの問い合わせは070-6993-8146(対応時間10:00〜16:00)です。