ペット可物件は通常の賃貸より家賃が高めに設定される傾向があり、東京ではなおさらその傾向が顕著です。ただし、エリアを工夫すれば家賃5万円台からペット可物件を見つけることは十分に可能です。

この記事では、東京でペット可物件の家賃が安いエリアを具体的に紹介し、安いエリアで物件を探す際の注意点もあわせて解説します。

家賃5万円台でペット可物件が見つかるエリア

東京23区のなかでも家賃水準が低い区を中心に、ペット可物件が5万円台で出やすいエリアをまとめました。

エリア1Kの家賃目安最寄り路線都心主要駅への所要時間
足立区(竹ノ塚・西新井)5.0〜6.0万円東武スカイツリーライン北千住まで約10分
葛飾区(金町・亀有)5.0〜6.0万円JR常磐線上野まで約20分
江戸川区(小岩・瑞江)5.5〜6.5万円JR総武線・都営新宿線新宿まで約30分
板橋区(成増・高島平)5.5〜6.5万円東武東上線・都営三田線池袋まで約15分
練馬区(大泉学園・石神井公園)6.0〜7.0万円西武池袋線池袋まで約20分
北区(赤羽・十条)6.0〜7.0万円JR京浜東北線・埼京線新宿まで約20分

足立区と葛飾区は23区内で最も家賃が安い水準にあり、1Kのペット可物件が5万円前後から見つかることがあります。23区にこだわらなければ、隣接する埼玉県の川口市や草加市、千葉県の松戸市や市川市にも選択肢が広がります。

23区外も含めたさらに安いエリア

東京都内でも23区外の多摩地区に目を向けると、家賃はさらに下がります。

エリア1Kの家賃目安特徴
八王子市4.0〜5.5万円JR中央線で新宿まで約50分。大学が多い
町田市4.5〜6.0万円小田急線で新宿まで約35分。商業施設充実
立川市5.0〜6.5万円JR中央線の主要駅。昭和記念公園が近い
府中市5.0〜6.0万円京王線で新宿まで約30分。大國魂神社周辺が人気
調布市5.5〜7.0万円京王線で新宿まで約20分。多摩川沿いの散歩

八王子市や町田市であれば4万円台でペット可物件が出ることもあり、都内最安水準で探すならこのあたりが候補になります。通勤先が新宿以西であれば、中央線・京王線沿線の多摩地区は十分に通勤圏内です。

安いエリアでも散歩環境は充実している

家賃が安いエリアは都心から離れるため「不便なのでは」と思われがちですが、ペットとの暮らしやすさという観点では都心より優れている面があります。

足立区の舎人公園、葛飾区の水元公園、練馬区の石神井公園、江戸川区の葛西臨海公園など、家賃の安いエリアほど大型公園を抱えていることが多く、犬の散歩環境は充実しています。都心の狭い公園を散歩するよりも、広い芝生や河川敷を自由に歩けるほうが犬にとっても飼い主にとってもストレスが少ないでしょう。

また、住宅密度が都心ほど高くないため、周囲との距離感に余裕があり、犬の鳴き声による近隣トラブルのリスクも相対的に低くなります。

安いペット可物件を探すときの注意点

家賃の安さを重視して物件を選ぶ際に、見落としがちなポイントがあります。

築年数と設備のバランスを確認する

家賃5万円台のペット可物件は、築20年以上の物件が中心になります。築古の物件自体は問題ありませんが、給排水設備の老朽化やエアコンの古さ、断熱性の低さといった点は事前に確認しておきましょう。内見時にはバスルームやキッチンの水圧、結露の痕跡、壁の薄さ(隣室の音が聞こえるか)を確認することをおすすめします。

「安い理由」を把握する

同じエリア内でも相場より明らかに安い物件がある場合、理由があるのが通常です。

安い理由事前確認のポイント
駅から遠い(徒歩15分以上)バスの本数・終電後の帰宅手段
1階の部屋防犯面、日当たり、湿気
日当たりが悪い北向き・隣接建物で採光が悪い
設備が古いリフォーム有無、エアコン・給湯器の年式
事故物件告知事項の有無を必ず確認

犬の場合、1階の部屋はむしろメリットになることがあります。上下階への足音の問題がなく、散歩に出るのも楽です。ただし防犯面と湿気の確認は忘れずに行いましょう。

ペット可の条件を細かく確認する

安い物件ほど「ペット可」の条件が緩く見えることがありますが、契約書の内容をしっかり確認してください。退去時の原状回復について「ペットによる損傷はすべて借主負担」と明記されている場合、退去時の修繕費が大きくなるリスクがあります。

入居時に室内の状態を写真で記録しておくことで、もともとあった傷や汚れとペットによる損傷を区別できるようにしておくと安心です。

初期費用をさらに抑える方法

家賃の安いエリアを選んだうえで、初期費用そのものを削減する方法もあります。

削減項目具体的な方法
敷金・礼金敷金0・礼金0の物件を探す(ペット可では敷金1ヶ月は覚悟)
仲介手数料仲介手数料が安い不動産会社を利用する
火災保険不動産会社指定の保険ではなく、自分で安い保険に加入する
鍵交換費用相場を確認し、過度に高い場合は交渉する

特に仲介手数料は、不動産会社によって家賃1ヶ月分から大幅に割引されるケースがあります。家賃5.5万円の物件で仲介手数料が半額になれば、約2.7万円の節約です。ポータルサイトで気に入った物件を見つけたら、仲介手数料の安い会社で同じ物件を取り扱えないか確認してみましょう。

まとめ

東京でペット可物件を安く借りるなら、足立区・葛飾区・江戸川区・板橋区あたりの23区郊外エリアが家賃5万円台からの候補になります。23区外の多摩地区まで視野を広げれば4万円台も見えてきます。

安いエリアは散歩環境が充実している場合が多く、ペットとの暮らしやすさでは都心を上回ることも少なくありません。家賃とあわせて仲介手数料の見直しも行い、初期費用をトータルで抑えていきましょう。