東京23区でペットと暮らせる物件を探すとき、エリア選びは物件の見つかりやすさに直結します。区によってペット可物件の供給量には大きな差があり、都心部では選択肢が極端に少ないのに対し、郊外寄りの区では比較的見つかりやすい傾向があります。

この記事では、ペット可物件が多い区をランキング形式で紹介し、各エリアの家賃相場や住環境の特徴をまとめました。

ペット可物件が多い東京23区ランキング

ポータルサイトの掲載状況や不動産市場の動向をもとに、ペット可物件の供給が多い区をまとめました。物件数は時期によって変動しますが、供給量の多い・少ないの傾向は大きく変わりません。

順位エリア1K〜1LDKの家賃相場特徴
1世田谷区8.5〜11万円住宅街が広く物件総数が多い。公園も充実
2大田区7.5〜10万円面積が23区最大。蒲田・大森エリアが中心
3練馬区6.5〜8.5万円家賃が比較的安く、緑地も豊富
4杉並区7.5〜10万円落ち着いた住宅街。善福寺川沿いに散歩コース
5板橋区6.5〜8.5万円家賃の安さが魅力。東上線沿線に物件が集中
6足立区5.5〜7.5万円23区内で最も家賃が安い水準。広い物件も見つかる
7江戸川区6.0〜8.0万円公園面積が23区トップ。ファミリー向けが多い
8葛飾区5.5〜7.5万円下町の雰囲気。水元公園など大型公園あり
9北区6.5〜8.5万円赤羽・王子エリア。交通利便性が高い
10中野区7.5〜9.5万円新宿に近くアクセス良好。住宅密集地

世田谷区がトップに来る理由は、住宅地としての面積が広く物件の総数自体が多いためです。ペット可の割合が特別に高いわけではありませんが、母数が大きい分だけペット可物件の選択肢も多くなります。

各エリアの住環境を詳しく比較

ペット可物件の数だけでなく、ペットとの暮らしやすさを左右する要素もエリアによって異なります。

世田谷区

23区のなかでも住宅地として人気が高く、駒沢オリンピック公園や砧公園、等々力渓谷など犬の散歩に適した場所が豊富です。動物病院の数も多く、ペットと暮らすインフラが整っています。その分、家賃は23区の平均よりやや高めの水準です。

大田区

23区で最も面積が広い区で、物件の選択肢が多いのが強みです。多摩川沿いの散歩コースは犬連れに人気があり、蒲田駅周辺はペット可物件の供給も多めです。羽田空港エリアに近い南部は物件が少ないため、蒲田・大森・池上あたりが狙い目になります。

練馬区

23区の北西部に位置し、家賃が比較的安い住宅エリアです。光が丘公園や石神井公園など、犬を思い切り走らせられる広い公園があるのが魅力です。都心からはやや離れますが、西武線・大江戸線で池袋や新宿へのアクセスは悪くありません。

足立区・葛飾区

23区のなかでも家賃の安さが際立つエリアです。足立区は舎人公園、葛飾区は水元公園といった大型公園を抱えており、犬の散歩環境は良好です。都心へのアクセスは乗り換えが必要になることが多いものの、家賃を抑えつつ広めの部屋に住みたい場合は有力な候補になります。

江戸川区

公園面積が23区で最も広く、葛西臨海公園をはじめとする水辺の散歩スポットが充実しています。ファミリー世帯向けの物件が多いため、2LDK以上のペット可物件が見つかりやすいのが特徴です。単身者向けの1Kはやや少なめの傾向があります。

都心と郊外のペット可物件を比較する

ペット可物件の供給量は、都心と郊外で大きな差があります。

比較項目都心(港区・渋谷区・中央区など)郊外(練馬区・足立区・葛飾区など)
ペット可物件の供給量少ない多い
家賃水準高い(1Kで10万円以上が多い)安い(1Kで6〜8万円台)
部屋の広さ狭い物件が中心広めの物件も見つかる
公園・散歩環境限定的(小規模な公園が中心)充実(大型公園が多い)
動物病院の数多いエリアによってばらつきあり
交通利便性高い都心へ30〜50分

都心部は物件の絶対数が少ないうえに家賃が高く、ペット可物件はさらに選択肢が限られます。港区・渋谷区あたりでペット可の1LDKを探すと家賃15万円を超えることも珍しくありません。

一方で郊外エリアは住宅地が広がっているため、築年数やグレードにこだわらなければペット可物件は見つかりやすくなります。通勤時間とのバランスを考慮しながら、どこまで郊外に寄せるかを検討するのが現実的です。

エリアを選ぶときのチェックポイント

ペット可物件が多いエリアを候補にしたら、以下の点も合わせて確認しておきましょう。

チェック項目確認方法
最寄りの動物病院(夜間救急含む)Googleマップで「動物病院」「夜間救急 動物」で検索
散歩しやすい公園・緑道の有無Googleマップ+自治体の公園マップ
ペットショップ・ペット用品店の有無ホームセンター(カインズ、島忠等)の立地
地域のペット飼育ルール自治体のWebサイトで条例を確認
交通アクセス通勤先への所要時間を乗換案内で確認

特に犬を飼っている場合、散歩環境の良し悪しは生活の質に直結します。候補エリアが決まったら、実際に現地を歩いてみて散歩コースをイメージしてみるのがおすすめです。

仲介手数料を抑えてエリアの選択肢を広げる

ペット可物件は通常の物件より家賃が高めに設定されていることがあります。仲介手数料を節約できれば、初期費用全体を抑えることにつながり、その分を敷金の上乗せ(ペット飼育分)に回すこともできます。

ポータルサイトで気に入った物件を見つけた場合でも、仲介手数料の安い不動産会社経由で同じ物件を契約できるケースがあります。物件を選ぶ段階から仲介手数料の比較を意識しておくと、総コストを賢く抑えられます。

まとめ

東京23区でペット可物件を探すなら、世田谷区・大田区・練馬区・杉並区といった住宅地が広いエリアが選択肢の多さで有利です。家賃を抑えたい場合は足立区・葛飾区・江戸川区あたりに目を向けると、広めの部屋にペットと暮らせる可能性が高まります。

物件の多さだけでなく、散歩環境・動物病院・通勤アクセスを総合的に見ながら、自分とペットに合ったエリアを選んでいきましょう。